自作パワーアンプの改造 

こんにちは、Tomです。折角の日曜日なのに、昨日に引き続き朝から雨です。しかも今日は結構降っています。この雨、本当にどこまで続くのやら・・・。

さて、今日の話題は、今年のお正月休みに、クリスキットのジャンク基板を使用して、自作したパワーアンプの改造の話です。
先週のフォノイコライザの模様替えと、連日の雨で、Tomはすっかりアウトドアモードからインドアモードに変わり、やり残していた自作アンプの改造を行う事になりました。

1.電源フィルター基板

  この電源フィルター基板は、スイッチング電源を取り除くだけでなく、その後段に約10000μFの電界コンデンサを持たせ、電流がドンと流れた時の踏んばる役目を持っています。

 正月にこのアンプを製作した後、スイッチングノイズが気になり、この基板を製作したのですが、取り付けするのが面倒で、放っているうちに春になりました。

2.ベース板の加工
 この基板を取り付けるためには、ベース板を延長しなければなりません(それが面倒だったので前に進まなかったのですね)。

 1)ベース板の購入

まずはベースのアルミ板をDIYで購入。今はアルミ板も手軽に買えるから便利になりました。この板で190円弱です。

 2)ベース板の切断

 ベース板は少し大きいので、カッターで切断します。

 3)穴あけ

 ベース板に取り付け用の穴とスタッド用の穴を開けます。

 4)スタッドの取り付け

 スタッドを取り付けます。手持ちのスタッドはM4の物しかありませんでしたが、逆にしっかりしていて、良かったですね。


 
 5)フィルター基板を乗せてみる。
スタッドにフィルター基板を乗せてみます。
なかなか良い出来です。

 6)ベース板の設置
 出来上がったベース板を、アンプに設置します。
 

2.フィルター基板の配線

 ベース板が出来上がったら、もうこっちの物です。次は、フィルター基板の配線を行います。フィルター基板は、電源からのコネクタとメインアンプ基板のコネクタとの間に接続しますので、いつものように、カーショップからT型のコネクタを購入しました。3個セットで約500円です。

 1)入力側のコネクタ取り付け

 まずは、すでに基板に配線されている入力側電源側にコネクタを取り付けます。

 2)出力側の配線

 次に、出力側のハーネスの配線とコネクタの取り付けです。
 フィルター基板に、2セット(アンプ基板2台分)の電源ハーネスのハンダ付けを行います。

 そして、この先端には、T型のコネクタを取り付けました。

 3)GND線の配線

 基板から出るのは、他にGNDライン2本です。先端には丸型圧着端子を取り付けます。


3.フィルター基板の設置
 さあ準備は整いましたので、いよいよフィルター基板の設置です。

 1)GNDの設置
 まずは、GND線をメインアンプの下にあるGNDラインに配線します。GNDラインは非常に重要ですので、2本のGNDラインはキチンと菊座をかませて接続します。

 2)電源コネクタの接続
 電源ラインのショートの確認とコネクタの電圧を確認し、電源コネクタを接続します。

 3)フィルター基板の設置
 いよいよ、フィルター基板をアンプに設置して完了!

4.確認

 改造したパワーアンプをメインシステムに接続する前に、壊れても良いスピーカーに接続して、音出しを確認します。大丈夫の様です。でもこの段階では、フィルター基板の効果はあまり分かりません。

5.メインシステムに接続

 いよいよメインシステムに接続します。オリジナルのクリスキットP-35IIをシステムから取り外し、今回のアンプを接続します。

6.試聴
 お気に入りのBill Evans Trioの『Waltz for Debby』を聴いてい見ます。
 オリジナルに比べ、音がクリアになりました。観客の話声が、かなりはっきり聞こえるようになりました。
 

 次は、これもお気に入りのPeter Rosendal Trioの『Live At Copenhagen Jazz House』です。

こちらも、残響音がしっかりと聴こえるようになり、かなり立体的な空間が広がりました。これらは、やはりスイッチング電源の立ち上がりの早さの効果だと思います。そして、スイッチング電源のノイズを無くして綺麗にしたので、音もかなりクリアになりました。
そうそう、ベースの音が結構図太くなりました。これは、10000μFのコンデンサのお陰だと思います。

そして最後は、Dave Brubeck Quartetの『TIME OUT』です。
Take Fiveのドラムが結構シャープになりました。

とにかく、今回の改造は大成功です。
久しぶりにいい音に出会いました。これからしばらくは音楽を聴く様になりそうです。