IC-275の修理

こんばんは、Tomです。今日は、久しぶりに落ち着いた週末でした。お天気も程々でしたので過ごしやすい日でしたね。でも明日からお天気は下り坂に・・・。

さて、本日無線の先輩であるObaさんから無線機の修理の依頼がありました。この無線機は、先日ファイナルを修理したIC-275です。

故障の症状は、先日修理したところがNGなのではなく、電源スイッチの接触不良の様です。
プッシュスイッチを押下しても、ONになる時とならない時があるようです。

1.さっそくバラシ
 それではさっそくバラシにかかります。
 
1)外装カバーとツマミの取り外し
 まずはつまみを取り外します。


 

2)フロントパネルのバラシ
 次にフロントパネルをばらします。

3)操作部ユニットの取り外し
 そして、操作部ユニットを本体からバラシます。

 これで、電源スイッチが見えてきました。

 

4)電源スイッチの取り外し
電源スイッチを操作部ユニットから取り外します。

3.スイッチの状態確認
それでは、電源スイッチの接触の状態をテスターで確認します。

この電源スイッチには、2回路の電源のON/OFFがあるようです。

1)1回路目の確認
 1回路目は、問題ないようです。きちんとON/OFFに連動して導通しています。
 

2)2回路目の確認
 2回路目は、スイッチをプッシュしても、一瞬だけONになり、ONの状態がロックされません。

4.対策 
さて、対策ですが、本来なら同じスイッチを交換したいところです。それが出来なければ、スイッチをバラシて接点不良を直したいと事です。でも、今回はどちらも出来ませんでした。

そこで、Qbaさんの了解も得て、スイッチをショートして常時ONにすることにしました。
何故なら、この無線機はモービル機であり、12V駆動なので、必ず電源は安定化電源かスイッチング電源を使用します。どちらにしても、固定で使用する時には、電源スイッチのON/OFFは安定化電源側で行うので、無線機の電源スイッチは不要なのです。

5.組立て
電源スイッチの処理が終わりましたので、あとは組み立てて終了です。

6.完了
全てを組み立て、電源に接続して最終の確認をして終了です。

どうやら、問題なしです。
これで、コラから10年は問題なく使用できるでしょう!