LINNプリアンプ 『KAIRN』の修理 −その4−

こんにちは、Tomです。今朝は曇りでどよ〜んとしたお天気でしたが、日中はスカッと晴れました。なんだか本当に秋の空になりましたね。

さて、長かったお休みも本日で終わりで、明日から会社になります。そんな訳で、昨日の夜と、本日の午前中にかけて、KAIRNのメンテナンスを終了させました。
記事としては、写真が多いので、今日と明日の2回に分けてレポートしますね。
今日の記事は、メイン基板の再半田と洗浄、そして明日の記事はGNDの強化とノイズフィルターの強化の話です。お楽しみに!

1.古いハンダの除去と再半田

さて、先日、ノイズの発生源は、電源の電界コンデンサの半田接触不良である事が判り、それを修正し、その後、基板上の電界コンデンサ(22μFと220μF)を全て交換しました。
最初、基板のメンテはここまでにしようかと思いましたが、今後20年間安定して使うために、もうひと手間かけてみようと、昨日はの記事ではバックアップ電池の交換と今後電池交換を容易にするために、電池BOXも取り付けました。
もうここまできたら、面倒ですが基板の古いハンダを吸い取り、新しい半田を再度注入すれば、もう20年間は安泰だという事で、今回は思い切って再半田作業を実施しました。
この密集した基板の部品についた古いハンダを全て取り除き、新しい半田を流し込みます。

この作業は、2時間しっかり掛かりました。
疲れた〜。

2.基板を洗浄する

さて、無事再半田作業が終了したので、基板上のフラックス除去と半田カス除去を兼ねて、マジックリンと歯ブラシで、基板を洗浄します。

3.入出力のピンコネクタの洗浄
基板を折角綺麗にするので、ピンコネクタも洗浄します。

4.リンスと乾燥

あとは、ぬるめのシャワーで基板上についたマジックリンを流します。

すかさず、ヘアドライアーで乾燥を行います。

5.基板の半田チェック
基板がある程度乾いたら、拡大鏡を使って、半田カスが付いていないか?半田ショートがないかどうか?半田し忘れがないかどうか?一つ一つ確認してゆきます。これも結構根気がいる作業です。

6.ピンコネクタの磨き
マジックリンと歯ブラシで洗浄したものの、経年劣化しているピンコネクタの表面は、なかなか改善されませんでした。

そこで、汚れ落としスポンジで、落としてみます。

軽く水分を含ませ、スポンジでコネクタのピンを磨きます。

なかなか綺麗になりました。

今日の作業の記事はここまでです。
いよいよ明日で、『KAIRN』の修理の記事は最終回となります。
お楽しみに!