アイコムオールモード無線機 IC-275Dの修理 −セミファイナルー

こんばんは、Tomです。今朝は、−4℃でした。でも日中は暖かく、少し春が近づいた感じがします。だんだん日も長くなってきたしね。

さて、先日から実施しているIC-275Dの修理ですが、今日はセミファイナルです。
昨日の記事では、マイクアンプまでの修理が完了し、きちんと変調が乗るようになりました。
今度は、出力部です。

1.出力の確認

まずは出力を確認します。

すると、出力は、0.5Wしか出ていません。

2.無線機のパワーユニットを取り出す
次に、無線機からパワーユニットを取り出します。

これでメインユニットとパワーユニットに分かれました。

メイン基板から同軸を引き抜きます。

これで、メインユニットが取り出せました。

3.パワーユニットをばらす
取り出したパワーユニット開封します。

中が見えてきました。

ここがパワーモジュール(通称ファイナルモジュール)です。

4.ファイナルモジュールを確認する
それではファイナルモジュールを確認します。

ファイナルモジュールは、ICOM『SC1013』というものでした。

このSC1013というファイナルをネットで調べてみると、三菱製で三菱の型番は、『M57727』という型番のものです。

5.ファイナルユニットの入出力を確認する
データーシートを基に、ファイナルの入出力を確認します。

1)ファイナルの入力

入力信号レベル:オシロの波形

2)ファイナルの出力

出力信号レベル:オシロの波形

結果、ファイナルの入力と出力の波形を見ると、たった2倍強の増幅しかしていません。
やはり、ファイナルモジュールがイカレテいました。
ここで、この無線機の修理は一段落です。
なぜなら、これ以上はファイナルが手に入らない限り直せないからです。でも、このファイナルは、すでにメーカーでは製造中止であり、市場にはなかなか出回っておりません。なので、ヤフオクや、お友達のストックを譲っていただくしかありません。
そこで、ファイナルが手に入る迄一時休戦です。