アイコムオールモード無線機 IC-275Dの修理 −ファイナルー

こんばんは、Tomです。宮城県は昨日から雪が降っており、夕方から積もり始めました。今朝起きたら案の定、あたり一面銀世界でした。でも積雪は15cm程度で良かったです。Tomの相棒、除雪機は実力を発揮しました。

先日から実施しているIC-275Dの修理ですが、今回でファイナルです。今日はちょっと長いので我慢して見てください。

昨日、家に帰ってみると、修理の依頼主であるSatさんからファイナルが届きました。しかも2個です。(よく手に入りましたね〜。すごい!)

今日は、雪ですし、用事と言えば、散髪することくらいですので、その時間の合間を見て修理を行いました。

1.ファイナルを取り除く
 1)ファイナルのカバーを取り除く

ファイナルが見えてきました。

 2)ファイナルの半田を取り除く

 これでファイナルを取り出しました。

 3)シリコングリスを取り除く
 シリコングリスは経年劣化でカピカピになっているので、パーツクリーナを吹きかけ、シリコングリスを溶かします。

ティッシュで拭きとり完了!

2.ファイナルを取り付ける

それでは、いよいよファイナルを取り付けましょう!

1)シリコングリスを塗布する
 
手持ちのシリコングリスをファイナルの放熱板に塗布します。

2)ファイナルをはんだ付け

 まず、半田付けするときにズレないようにするために、ファイナルを仮止めします。

3)はんだ付けする
 ファイナルのリード5本を基板に半田付けします。

綺麗にはんだ付け出来ました。

4)ショート確認

テスターで隣のGNDパターンと接触していないかを確認します。

5)ファイナルカバーをして終了!

3.出力を確認
それでは、出力を確認します。

出力は、RF GAINボリュームの真ん中ほどで50W出ています。

フルボリュームでは、100W出るようです。

4.組み立て

動作を確認しましたので、組み立てを行います。

1)パワー段のカバー取り付け

2)メイン部とパワー部を合体

3)途中で動作確認
 組み立てがほぼ終了したところで、動作を確認します。

大丈夫です。

5.フロントパネルを洗浄する
ここまでやったので、せっかくですから、ピッカピカにしてあげましょう!

1)フロントパネルの洗浄
 まずはフロントパネルとボリュームつまみを洗浄します

マジックリンと歯ブラシで隅々まで綺麗にします。

2)プッシュスイッチのヘッダーの洗浄
フロントパネルとボリュームつまみをを乾かしている間、プッシュスイッチのヘッダーをマジックリンで洗浄します。

こんなに綺麗になりました。

3)マイクコネクタ(IN)とアンテナコネクタ(OUT)を洗浄
フロントカバーを取りつける前に、マイクコネクタを洗浄します。

ついでに、アンテナコネクタも洗浄しピッカピカです。

4)フロントパネルとボリュームつまみを取り付ける
フロントパネルが乾きましたので、早速取り付けましょう
パネルはこんなに綺麗になりました。まるで新品?

つまみを取り付けます。

6.カバーを洗浄し取り付ける
せかっくフロントパネルを綺麗にしたので、カバーを洗浄します。

1)ヒートシンクの洗浄

その前にヒートシンクを見たら・・・・埃があるので、まずはそれを綺麗にします。

2)上下のカバーを洗浄する。
上下の金属カバーをマジックリンと歯ブラシで洗浄します。

3)塗装のはげた部分をメンテナンス

カバーが乾いたのですが、ところどころ塗装が傷で剥げています。

そこで、フェルトペンで隠します。

まあまあ綺麗になってでしょ?

4)カバーを取り付ける

綺麗になったカバーを取り付けます。

7.最後に動作確認

最後に動作を確認します。

1)FMモードの確認
まずはFMモードを確認します。きちんとパワーが出ています。

2)SSBモード
次はSSBモードです。これまで、SSBの動作は確認していませんでした。理由は、2mのオールモード機は車に搭載しているからです。その時、お友達のSaiさんに差し上げたTM-255が戻ってきている事を思い出しました。

きちんと、音声に応じてパワーが出ています。

TM-255で受信して確認します。

8.完了!
これで完了です!
本体もピッカピカです!まるで新品同様ですね〜。
Satさん、明日お送りしますね。