東京ハイパワーのリニアアンプ HL-120Vの修理 −プロローグー

こんばんは、Tomです。今朝はとても春らしい日差しでしたが、とても寒く最低気温は−6℃でした。天気が良いだけに放射冷却で寒かったのでしょう。春はまだ遠いですね。

さて、先日、アイコムのIC-275を2台修理を行いましたSatoさんから、先日修理のお願いがありました。それはこれです!

これは、東京ハイパワー製の2m リニアアンプです。Satoさんからの依頼内容では、先日岩手雪まつりコンテストの時に長時間交信したら、リニアアンプの受信プリアンプが壊れてしまったそうです。

Tomはリニアアンプの修理をしたことがありませんが、この週末はこのリニアアンプを修理することになりました。
今日のレポートは、まずは状況確認です。

1.受信の確認

 Satoさんからの報告ですと、プリアンプが故障しているとのことですので、まずは受信を確認します。

 1)セッティング
 受信の確認ですので、アンテナを接続して、リニアアンプのプリアンプのON/OFFで受信の状況を確認します。まずはそのセッティングです。
              

 2)プリアンプ無しての確認
まずは、プリアンプなしでの受信を確認します。

プリアンプなしで59の状態です。

 3)プリアンプをONしてみる。 
 次に、プリアンプをONしてみます。

すると本来であれば、受信のシグナルは59+となるはずですが、逆に受信レベルが下がりました。

これは、明らかにプリアンプがおかしいです。 

2.送信状態の確認
 次にリニアアンプなので、送信の確認を行います。

 1)セッティング
 送信を行うためにセッティングを行います。アンテナを接続するのではなく、SWR計の後にダミーロードを接続します。

 2)リニアアンプオフの送信出力確認
 まずは、リニアアンプをオフした状態で送信を確認します。
 

 SWRのパワー計を確認します。

出力は8Wです。

 3)次にリニアアンプをONしてみます。

本来は、100W近く出るはずですが、出力はなんと8Wです。
しかもWARNINGのインジケータが点灯しているのも気になります。

この結果は、プリアンプだけでなくリニアアンプも故障しているということになります。
これは、結構大変な事になりそうです。
お楽しみに!