東芝 DynaBookの修理 ーシーズン2、その4−

こんばんは、Tomです。今日の午前中は、比較的穏やかな日でしたので、キウイの剪定を行いました。もうすぐ春です。

さて、東芝 DynaBookの修理もその4まで来ました。前回までのレポートでは、チップタンタルコンデンサの故障ではない事が判りました。
そこで、今度は別の故障個所を探します。Tomはまだ諦めません。

1.電源を確認

電源のLEDが全く光らないので、まずはACアダプタ(スイッチング電源)単体の電圧を確認します。

結果、コネクタの根元では、キチンと19V出ています。

2.マザーボード上の電圧

次にマザーボード上の電源コネクタの電圧を確認します。すると、殆ど電圧が有りません。これはきっとマザーボード上で電源ラインがショートしていて、スイッチング電源の保護回路が働いているのでしょう。

オシロで確認すると、やはり保護回路が働いて電圧が落ちている信号が確認できました。

3.ネットで調べてみる

ネットで調べると、DynaBookに限らず、電源が入らない場合は、チップの積層セラミックコンデンサがショートしている場合が多いようです。
私の経験上、タンタルコンデンサは、故障するとショートしますので、特性は素晴らしいのですが、バイパスコンデンサ(ノイズ除去)に使用すると、火を吹くので、最近は使用されなくなりました。しかし、セラミックコンデンサ系はショートモードで故障するケースはあまり聞いたことがありません。
しかし、修理のプロは、皆さん積層セラミックコンデンサがショートすると書いています。

http://akipara2.sakura.ne.jp/new_page_756.htm

http://nahitafu.cocolog-nifty.com/nahitafu/2006/03/pc_c9da_1.html

4.電源ラインの積層セラミックコンデンサを調べる

それでは早速、電源ラインに有るパスコンに使用されていると思われる、チップ積層セラミックコンデンサの抵抗値を調べてみます。

すると、結果はなんと1Ωです。これでは、電源が落ちるはずです。

5.コンデンサを取り外し、単体でチェックする。

早速このコンデンサを外してみます。

単体で抵抗値を図ると、ショートはしていませんので、このコンデンサは『シロ』ですね。
このマザーボードでは、この様なチップ積層セラミックコンデンサは30個くらい有ります。
そのどれが壊れているのかは、判りませんので、一つ一つ交換して確認する必要があります。

6.コンデンサの容量を測る

しかし、チップコンデンサには容量が書いてありません。そこで、先ほど取り外したコンデンサにリードをハンダ付けし、容量を確認してみます。

チップコンデンサの値は10μFの様です。こんなに小さくて10μFもあるのか?凄いですね。さっそくネットで秋月電子に注文を行いました。10個で100〜200円なのですが、チップコンデンサの大きさが判らないので16V品と50V品をそれぞれ30個ほど購入しました。数百円なのですが、送料が500円。代引き手数料が300円と非常にお高いので、全部で1700円になりました。
それでも直ると良いですね。
次回をお楽しみに!