YAMAHA モニタースピーカー NS-1000Mの修理 −その2−

こんばんは、Tomです。昨夜未明から宮城県台風17号に見舞われました。当然、楽しみにしていたゴルフも中止です。そこで、予定を変更し、カミサンの実家の墓参りに行きました。

さて、お盆で忙しい毎日を過ごしていますが、その合間を縫って、YAMAHAのモニタースピーカー、NS-1000Mの修理をすることに。

1.壊れているツイーターの取り外し
まずは、右側のツイーターを取り外します。

ニッパーでケーブルを切断します。

2.ツイーターの導通チェック
取り出したツイーターが、本当に壊れているかどうかを確認する為、テスターを使って導通チェックします。導通が有りません。やはり壊れている様です。

3.ゴムとネットのバラシ
それでは、バラシて行きましょう。

1)ゴムストッパーの取り外し
まずは、ネットを止めているゴムストッパーを取り外します。細い精密ドライバでゴムに差し、こじる様にして、少しずつ接着剤を剥がしてゆきます。

これでゴムの取り出しが成功しました。

4.防護ネットの取り外し
次に、ドームツイータを防護している、ネットを取り外します。かなり、しっかり接着されているので、精密ドライバーで少しずつネットをこじ開けます。

5.スピーカー本体のバラシ
さあ、いよいよスピーカー本体のバラシを行います。
 

4本のビスを取り外し、マグネットとアルミフレームをこじると、簡単に二分割になりました。

再度コイルの導通を確認しましたが、やはりNGです。

6.コイルの状態を観察
それでは、コイルの確認を行います。

1)拡大鏡で確認
まずは、拡大鏡でコイルの状態を確認しました。しかし、あまりにも、コイルが精密すぎてよく見えません。

2)マイクロスコープで確認
次に、マイクロスコープでさらに拡大してみます。

すると、コイルの最上部に異変が・・・

その先端に触ってみると、コイルの上部から剥がれました。

これが原因のようです。

7.半田付け
それでは、コイルの半田付けを行います。結構精密なので、大丈夫かな〜?

1)カッターでエナメルを剥がす。

2)半田付けする

3)導通チェック
半田付けの後、導通をチェックします。結果、大丈夫です

8.コイルの接着
スピーカーを二分割したとき、どうやらコイルの接着がが剥がれたようです。
そこで、瞬間接着座を塗布してコイルを接着します

接着剤を、紙の上に乗せる

抵抗のリードで接着剤をすくい、コイルに塗布する

接着後、しばらく乾燥させます。

これで、右側のツイーターは修理OKです。

9.左側のツイーターの取り出しとバラシ
同様に左側のツイータの修理を行います。ツイーターを取り出し、ばらしを行います。

1)取り出し

2)ゴムの取り外し

3)ネットの取り外し

4)本体のバラシ

10.マイクロスコープで確認
マイクロスコープで断線の状態を確認します。

1)コイルの上端部
ここは大丈夫の様です。

2)コイルの巻きはじめ(下部)
そこで、今度はコイルの巻き始めつまりコイルの下部を確認します。

すると、ここが見事に断線していました。

これは半田付けが難しそうです。コイル側のエナメル線を少し動かそうとしたら、根元からポロリと折れてしまいました。

これでは、修理のしようが有りません。
仕方ないので、ヤフオクで中古のツイーター(6800円)を1個落札しました。