LINNのプリアンプ KAIRNのメンテナンス −その1−

こんばんは、Tomです。今日は、晴れたり曇ったり、暑かったり、涼しかったりと、なんだか良く分からない天気の日でした。

さて、先日、ONKYOのプリアンプとメインアンプ、そしてYAMAHAのスピーカーNS-1000Mが完成し、セッティングも終了しました。
その方から、4か月くらい前に修理したKAIRNのメンテナンスの依頼がありました。
その荷物が先週届きました。Tomの部屋の整理も一段落したので、KAIRNのメンテナンスを行います。今回のメンテナンスは、電解コンデンサの交換、そして、KAIRNの欠点であるバッテリーの交換を容易にする事です。

1.早速バラシ
それでは早速ばらします。Tomもこのプリアンプを保有しており、大手術をしていますし、依頼されたこのプリアンプの修理も二回目ですので、お手の物です。

カバーが外れました。

次はフロントパネルのバラシです。

これで、フロントカバーの基板が出てきました。

2.バックアップ電池の取り出し
交換する部品は、大きく2つ。
バックアップ電池と、電解コンデンサです。
まずは、バックアップ電池を取り出します。
これが、LINNの問題のバックアップ電池です。経年劣化で液漏れして、基板を腐食させてしまいます。TomのKAIRNの基板はボロボロでした。

バックアップ電池の極性を確認します。

この電池を取り出し、電池ホルダーとニッケル水素電池に変更します。

電池交換の為に、基板を取り出します。

これで基板が取り出せました。

3.バックアップ電池の取り外し
基板が取り出せたので、電池を取り出します。

電池を取り出しました。

4.電解コンデンサ取り出しと基板洗浄
次に電解コンデンサを取り出します。

1)コンデンサの取り出し

基板は、若干腐食しています。

2)基板の洗浄
基板を洗浄します。

5.電解コンデンサの交換
電解コンデンサを取り外し、基板も洗浄しましたので、次に新しい電解コンデンサを取り付けます。

1)交換用のコンデンサ
Tomは、KAIRNの電解コンデンサの交換の為に、22μF50Vの電解コンデンサをこんなに保有しています。

2)電解コンデンサの足の研磨
コンデンサの足は、カッターできれいに削ります。


 
バッテリー周りの電解コンデンサを交換します。

CPU周りのコンデンサ交換
ここだけ一か所3.3μFです。

あとは表示・操作部の電解コンデンサを交換します。22μF50Vの電解コンデンサです。

6.バックアップ電池ホルダーの配線
バックアップ電池ホルダーの配線をします。

7.組み立て
いよいよ組み立てです。
シールドカバーから電池ボックスの配線を出し、組み付けます。

8.電池ボックスの取り付け
最後は電池ボックスを取り付けます。

取り付けは、マジックテープを使用します。

最後に、出っ張った電池ボックスが本体の他の部品と干渉しないかどうかを調べます。

これで、LINNのKAIRNのメンテナンスの半分は終了です。
残すところ、メインボードの電解コンデンサを交換するのみとなってしまいました。
続きは明日のブログでレポートします。
お楽しみに!