I-COM 2mオールモード機 IC-275Dの修理 −その1−

こんばんは、Tomです。今朝は、とても寒かったです!仙台は最低気温4.5℃でした。これはかなり冬が近づきましたね。明日からもう11月ですからね。

週末の日曜日、LINNのKAIRNの修理が終わり、朝一番で荷物を発送しました。でも、Tomにとっては、もう一つ修理しなければならないものがもう一つ。
それが、これです!
I-COMのIC-275Dです。

この無線機の修理の依頼内容は下記のとおりです。

 ① パワーが出ない。修理してほしい。
 ② 出力のコネクタの半田付けを綺麗にしてほしい。
 ③ フロントパネルの表示部のバックライトを、麦球からLEDに変更してほしい。

1.動作確認の準備
それでは、動作確認の準備を行います。
まずは電源です。送られてきた無線機の電源端子は、T型のコネクタまでです。

そこで、Tomが保有しているケーブルを探してみました。ありました、ありました。これでOKです。

これで、テーブルの13.8Vの電源端子に接続。

2.計測器の配線
次に無線機の出力を測るため、無線機にSWR計とダミーロードを接続したいと思います。
ところが、無線機のアンテナ出力のコネクタをみたら、なんとN型コネクタです。
あれ?この無線機は144MHzまで迄の周波数ですので、M型のはず。おそらく、このコネクタは変更されたのでしょう。

Tomは、なんとN-M変換のコネクタを持っていません。そこで、お友達のKamaさんから変換コネクタを借りてくることにしました。

3.仮バラシ
コネクタを借りてくる間、どうせバラすので、事前にある程度のところまでバラシます。

4.コネクタをお借りして無線機の出力を計測する準備完了!
さて、N-M変換コネクタをお借りして来ました。

これを無線機に接続。

これで、SWRにも接続出来、そして、終端にはダミーロードを接続できました。
やっと、無線機の出力を計測できる準備が出来ました。

5.出力を計測

さあ、やっと無線機の出力を計測することが出来ます。この無線の出力は50Wです。

1)最小の出力の確認

まずは、最小の出力の確認を行います。

出力は、1Wです。

2)最大の出力の確認

次に出力の調整ボリュームを最大にして、出力を確認します。

最大の出力は、5Wです。
本当の出力は50Wなのですが、故障により、10分の1の5Wになってしまっていました。

3)出力調整ボリュームのガリをとり再度動作を確認

そこで、まずは出力調整ボリュームのガリを疑いました。
でも、ガリを取っても途中から出力は途中から5Wから上がりません。

この故障の原因は、おそらくパワーモジュールが壊れているものと思われます。
次回は、パワーモジュールの交換を行います。
お楽しみに!