I-COM 2mオールモード機 IC-275Dの修理 −その3−

こんばんは、Tomです。今日は、昨日より少し風がありましたが、昨日に引き続き良い天気で暖かい日でした。でも、昨日の方が暖かかったので、昨日外でメンテを行って正解でしたね。

さて、今日は4連休の最終日でしたが、午前中は会社の仕事を行い、午後は夏冬の入れ替え、今日の夜に行う打ち合わせの資料作成、自宅でゴルフの練習などを行ったので、特筆することがありません。そこで、先日行ったI-COMの無線機の修理の記事の続きをレポートします。

前回は、出力が5Wも出ないという故障内容でしたが、パワーモジュールの交換を行い、50W以上の出力を得るまで復活に成功しました。今回は、もう一つの依頼内容であるフロントパネルのバックライトを麦球からLED化することです。

1.フロントパネルのバラシ

IC-275は、フロントパネルをバラスのが大変な事は、以前の修理で分かっていて、それが嫌でこれまで最後までばらしてはおりませんでした。しかし、バックライトをLED化するとなると、全部ばらさなければなりません。それだけで、心が折れそうになりました。

まず、フロント部のパネルをバラしてゆきます。

1)VRつまみの取り出し

2)VFOメインダイヤルのバラシ

メインダイヤルのラバーをはがします。

このラバーの下に六角ビスが隠れています。

3)フロントカバーの取り出し

これでやっとほかの部品のバラシが出来るようになります。

4)スイッチのヘッダー取り出し

これでつまみ類はすべて取り出しました。かなり小さなスイッチのヘッダーがありますので、なくさないようにせねば!

5)フロントユニットのバラシ

次にフロントユニットを本体から切り離します。

しかし、これ以上はハーネスが短いため作業が出来ません。

2.本体からハーネスを取り外す

フロントユニットの基板を取り出すためには、フロント基板と本体をつなぐ大量のハーネスを取り外さなければなりません。

1)シールドケースのバラシ

まずはDDSやメインコントロールのシールドケースのふたを取り外します。

これで、メイン基板と、DDS基板にアクセスが出来るようになりました。

2)ハーネスにタグ付けを行う

フロントユニットからかなりのハーネスが本体に出ています。しかも同じ場所に同じピン数のモレックスのコネクタが・・・・。これでは組み立てるときに何処に挿したらよいのか分からなくなってしまいます。

そこで、インデックスにコネクタナンバーを書き込みハーネスにタグ付けします。

手持ちのインデックスがなくなるほど、沢山のハーネスです。

3)メインボードとDDS基板のコネクタを外す

ハーネスにタグ付けをしながら、コネクタを外します。

これでフロントユニットからのコネクタはすべて外れました。

裏側の変調回路の基板側のコネクタは極力外さず、フロントユニット側のコネクタを、先ほどと同じようにタグ付けをして外すようにしました。

3.フロントユニットのシャーシーをバラす

本体からのハーネスが取り除かれ少し自由になりましたので、今度はフロントユニットのシャーシーを外します。

1)まずは、基板上のVRのナットの取り外し

フロントブラケットと基板を切り離すために、VRのナットをすべて取り外します。

2)電源スイッチのバラシ

3)フロントシャーシーの分離

これでやっとバックライトの麦球を見つけることが出来ました。

裏側のシールド板も外し、基板単体にすることが出来ました。

しかし、このハーネスの束すごいです!本当に元に戻せるかちょっと不安ですね。

4.バックライトの麦球の大きさの観察

さて、基板をとりだしたので、バックライトに使用されている麦球位置と数を確認します。
麦球からLEDに交換する場所は4か所ですね。

TomのLEDの在庫は、高輝度白のLEDが数個

そして、先日購入した、LEDは100個(これでなんと339円安い!)あります。

麦球の穴の大きさを確認するとなんと直径3mmの小さなものですね。Tomが保有しているLEDの直径は5mmですので、この穴に入りません。

これは困りました。
そうです。
困ったときは、お互いに部品をバーターしているお友達のKamaさんに相談してみましょう!
LEDの交換は次回になります。
お楽しみに!