管理機(MMR-65)のピストンの修理 −その2−

こんばんは、Tomです。今日も昨日に引き続き、ポカポカと暖かい日でした。昨日は、一日管理機の修理をしていたので、今日はのんびり過ごしました。12月ですが暖かいですね。

さて、昨日から始まった管理機(MMR-65)のピストンの修理、今日はその2となります。昨日の記事は、昨日のg午前中の活動で管理機を丸裸にした所までです。
今日の記事は、いよいよエンジンをばらしてゆきます。

1.エンジンのヘッドカバーをバラす

ついに、エンジンのヘッドカバーをバラしてゆきます。4本のビスをラチェットレンチで緩めます。

すると、簡単にヘッドカバーが外れました。
ヘッドの内側はカーボンで真っ黒ですが、ピストンのヘッドは比較的綺麗でした。

そして、指でピストンのヘッドを軽く押してみると・・・・軽ーくピストンが落ちてゆきました。これは先日、プラグの穴からオイルを垂らしたせいでしょうか?固着はなくなっていますね。

ちなみに、プーリーの軸を手で回してみましたが、やはりピストンは全く動きません。

2.エンジンのサイドカバーをバラす


1)サイドカバーのビスを外す

さあ、いよいよここからが本番です。
エンジンのサイドカバーのビス6〜7本を外してゆきます。

2)ブラシで固まった土埃を取り除く

全てのビスを取り除きましたが、カバーは全くゆるむ気配がなく、ピッタリと貼りついています。何かが固着しているのでは?と思い、まずはエンジンにこびりついている土埃をワイヤーブラシで取り除きました。

3)エンジンを管理機から降ろす

色々と面倒なので、エンジンを管理機から降ろすことにしました。たった4本のビスとナットで固定されているだけなので、エンジンは簡単に降ろせました。意外に重たくなかったです。

4)エンジンの裏側の土埃も取り除く
エンジンの裏側にこびり付いた土埃もワイヤーブラシで丁寧に取り除きます。
こんなことなら、事前に高圧洗浄機で洗っておけば良かった。

5)エンジンのサイドカバーを外す

エンジンも少し綺麗になりました。
オイルの注口から振動を与えて、カバーが外れてくるか試してみましたが、やはりピクリともしません。

6)プーリー軸のゴムに隙間を入れる

プーリー軸が固まって取れないのかな?
そこで、精密ドライバで、軸の周りのゴムに隙間を作ってあげました。それでもビクともしません。

7)精密ドライバで接合部を割る

とにかく、メカ的には接合部はフリーなので、何らかの形でピッタリとくっついているのです。そこで、ヤケクソになり、精密ドライバとハンマーで接合部を割ってみることに。
すると、見事に隙間が出てきました。やったー!

8)エンジンが開いた

やっとエンジンがパッカリ割れました。
大成功です。くっ付いていたのは、紙のシール材でした。

3.ピストンの状況を把握する

ピストンの状況を確認します。
やはり、ピストンのコンロッドは完全に折れ、コンロッドを止めている部材もバラバラになっていました。

それから、写真には写っていませんが、クランクシャフトのコンロッドが固定されていた軸には傷が沢山ついていました。これはちょっと不安ですね。

4.エンジン内部を清掃

バラバラになった部品や、黒いオイルを部品クリーナとティッシュで綺麗にしました。

シリンダーも綺麗にしました。
シリンダーは幸い傷んでいないようです。

5.ピストンの取り付け

1)ピストン
いよいよピストンを取り付けます。
これが2800円で購入したピストン一式です。

2)冶具の製作

今回、ピストンをシリンダーに挿入するときは、コンプレッサーというピストンリングを圧縮する冶具が必要らしいのですが、Tomはそんなものは持っていません。
そこで、ある秘策を考え付きました。

その部品がこれです。これ塩ビシートというもので、まあ下敷きののようなものですね。

これを切って、ピストンに巻き付け、結束バンドの大きいやつで縛れば、なんと簡易コンプレッサーの出来上がりです!なかなかいい出来です!

3)オイルの回し

これから、エンジンにピストンを挿入するのですが、事前に各部にオイルを回します。

4)ピストンの挿入
いよいよピストンを挿入します。肝はピストンリングをスムーズにシリンダーに入れられるかどうかです。
治具を装着した状態でピストンを挿入します。本来は、プラスチックハンマーでたたくのですが、プラスチックハンマーは1600円もするので、木片を途中にいれて軽く叩き、入れてゆきます。

ヤッター!大成功!
こんなに上手く行くとは思わなかった!

4.ピストンをクランクシャフトに取り付ける

さあ、あともう少しです。

1)コンロッドをクランクシャフトに固定します。
挿入したピストンのコンロッドをクランクシャフトに装着します。

スパナでしっかりと固定します。

2)ピストンの動作確認 
シャフトの軸を回転させ、ピストンの動きを確認します・・・・あれ?
全く動きません。

ビスを緩めると、動きます。

これは、クランクシャフトでコンロッドを固定している部分に傷がありましたが、それが原因か、コンロッドを固定しているところが固着しているのではないでしょうか?
もともとがどのようになっているかわからないので何とも言えませんが、若しかしてその固着が原因で、コンロッドが折れたような気がします。
なぜなら、コンロッドの軸が折れただけでなく、コンロッドを止めている部分も壊れているからです。
もし、この固着が原因なら、復活する感じがしませんね。
とにかく、来週農機具屋さんに診てもらおうと思います。