TEAC 4トラックオープンリールデッキ 22-4 の修理 −その1−

こんばんは、Tomです。今日は比較的天気が穏やかで暖かい日でした。週末はゴルフなので、この調子で天気が続くといいなあ〜。

さて、先週仙台在住のジャズピアニストの稲垣達也さんから連絡があり、4トラックのオープンリールのベルトを交換してほしい旨連絡がありました。
Tomは以前にも稲垣さんのオープンリールデッキの修理をしたことがあります。その記事はこちら。

http://d.hatena.ne.jp/tomtom1ono/20160222/1456138221

それだけでなく、先日自宅のスタジオが完成したとの事ですので快くお受けし、先日自宅に届きました。
それがこれです。

1.セッティング
動作を確認する前に、テープのセッティングです。

同梱品には、テープ、リール、そして交換用のベルトが入っていました。

それではテープをセッティングしましょう!

今の若い人は、こんなオープンデッキ知らないんだろうな〜。

この4トラックのオープンデッキはTomの憧れでした。多重録音には欠かせないし、オープンテープなのでヒスノイズも少ないのです。いいなあ〜。

2.電源を入れ、動作の確認
それでは電源を入れて動作を確認します。

1)電源ON


どうやら電源関係は大丈夫の様です。

2)プレイの確認
次にプレイボタンを押下して、動作を確認します。
スイッチON!

あれ?全く動きません。

3)早送り、巻き戻しの確認
次に早送りと巻き戻しの確認を行います。
結果、こちらは問題ないようです。

4)キャプスタンの確認
キャプスタンを確認すると、本来は常に回転しているキャプスタンが回転していないようです。

5)ピンチローラの動作確認
次にピンチローラがきちんと動作をするかどうかの確認を行います。
結果、ピンチローラはきちんとシフトする様です。
このデッキのキャプスタンとピンチローラのギャップは狭いので写真ではわかり肉と思いますが、ピンチローラは確実にキャプスタンにシフトしています。

結果、キャプスタンが回転していないことが原因のようです。

3.リアカバーのバラシ
アカバーをバラし、中を確認します。

中が見えてきました。

左が、キャプスタンのプーリー、そして右がモーターですね。
でも、裏からはアクセス出来ない様です。

4.フューズの確認
中を開けたら、ヒューズが5個基板に乗っていました。
まずは、このヒューズを確認しましょう!

結果、すべてのヒューズは生きていました。
そして、モーター音も聞こえます。

動作確認の結果、やはりキャプスタンのプーリーに伝達するベルトが切れていると判断しました。
でも、それらのプーリーはフロントからアクセスしないと交換出来ないようです。
次回は、フロントカバーのバラシです。
お楽しみに!