TDA7293デュアルアンプの製作 −その13−

おはようございます、Tomです。この所、お天気は安定しているようですね。今朝も曇り、そして晴れるようです。やっぱりこうでなくては。

さて、週末の日中は、草刈り、玉ねぎの定植、花壇づくりと大変忙しい3日間を過ごしました。おかげさまで、三連休で予定していた内容は、ほとんど完了したのでとても充実。

一方、読者の皆様は、『ところでアンプの製作はどうなった?』と楽しみにしていらっしゃる方もいると思います。大丈夫です。
アンプの製作は、連休の朝に行っていたので、少しは前に進んでいます。そんなわけで、今日は久しぶりにアンプの製作記事です。今回は、ノイズフィルターの実験といよいよ本システムへの接続です。

1.ノイズフィルターの改良の実験

さて、アンプはバラックの状態で出来上がったものの、今回の電源は電解コンデンサの個数が少ない為、少しインピーダンスが高く、ノイズも抑え込めていませんでした。

そこで前回はOSコンを投入しましたが、お友達のkamadaさんからコメントがあり、OSコンとGNDの間に、コンデンサで吸収したノイズ成分を熱に変える方が、フィルター効果がある。というアドバイスを頂きました。Tomはパスコンとして入れましたが、それを一歩進めてローパスフィルターとして使用した方が良いというご指摘です。ありがとうございます。

早速実験!とは言ってみたものの、10Ω以下の抵抗はなかなか見つかりません。部品箱をくまなく探したら、0-5Ωのセメント抵抗がありました。

しかし、2個しかないので、とりあえず電解コンデンサの入り口に取り付けて実験してみます。

すると、効果がありました。

<Before:200mV/Div>

<After>

レンジは200mVなので、これ以上感度を高くすると、プローブ自体に乗ってくるノイズと見分けがつかなくなりますが、確かにノイズは半減しています。効果ありです。

でも、音を聴いてみるとほんの少し高音が落ちた感じです。電源といじっているのに、音が変わるなんてちょっと驚きですね。やはり電源は大事です。

2.OSコンにパラレルに入れている抵抗を外す

次にOSコンにパラに入れている抵抗を外してみます。この抵抗を入れている理由は、OSコンの耐圧を上げるためにOSコンをシリーズに接続したのですが、それだけでは電圧が均等に掛かりません。そこで抵抗を分圧して、均等に18Vずつかかるようにしたものです。しかし、お友達のkamadaさんから、『ここに抵抗を入れるとフィルター効果がなくなるかも?』というアドバイスを頂きましたので、抵抗を外す実験をしてみます。

ところが、この抵抗を外すと、意外や意外、ノイズは増えてしまいました。

これはいけません。すぐに抵抗を元通りにしました。

まあ、ここまでくれば御の字かな?
ノイズフィルターは、これくらいにしましょう!

3.本システムに接続し試聴

これまでは、ラジカセと壊れても良いジャンクスピーカーという最小限のシステムで音を聴いていましたが、リファレンスがないので、本当はどうなのかが分かりません。そこで、いよいよ本システムに接続します。

1)スピーカー端子の接続
本システムに接続する為に、アンプにバナナ端子を接続します。
これがあると簡単に取り付け/取り外しが出来るのでとても便利です。しかも接触抵抗も低いので信頼性も高いです。

2)本システムに接続

いよいよ本システムに接続です。

3)まずはNS-1000Mで試聴
いよいよ試聴ですが、いきなりタンノイに接続してスピーカーを飛ばしてしまったら非常に残念なので、まずはYAMAHAのNS-1000Mに接続します。このNS-1000Mは頂き物でそれを約一カ月掛けて新品同様にレストアしたものです。

YAMAHA NS-1000Mはセッティングのせいもあり、量感がはずですが、結構元気に鳴っています。そして、持ち前の中高音はとても綺麗です。なかなかです。

4)TANNNOYで試聴

NS-1000ではまあまあでしたので、今度はいよいよTANNOYに接続します。

それから心配していたノイズ成分は、本システムの場合は、KAIRNのボリューム50でCDの曲間の部分で、且つ、スピーカーの目の前で聴いても全く聴こえません。素晴らしい!

さて、肝心の音を聴いてみましょう!
やっぱりTANNNOYですね。ググッと迫ってくる量感が違います。しかし低音が出すぎて圧迫感がありますね。しかも心配した高音の低下は感じられません。

4.入力のカップリングコンデンサを交換

さて、いよいよ調整です。
低音が出すぎるので、入力のカップリングコンデンサを、秋月の1μFに交換します。

試聴します。

すると、だんだん低音が締まってきました。

暫くこれで聴いてみます。
OSコンのノイズフィルターは、だいぶ良さそうです。
kamadaさんありがとう!
これからいろいろ弄って、最終地点を見つけたいと思います。
楽しみです!