TDA7293デュアルアンプの製作 −その14−

おはようございます、Tomです。昨日は『立冬』でした。いよいよ冬ですね。と言っても昨日のお天気はとても穏やかで、20℃を超える暖かさでした。しかし、今日の夜からは少しずつ寒さが戻ってくるようです。

さて、TDA7293のアンプの製作も最後の調整段階になってきました。前回は電源のフィルターを調整し、電源ノイズを軽減させ、その後、入力のカップリングコンデンサを決めました。今回は、出力のフィルターの追加と、最終的な電源のフィルターの決定です。

1.kamaさんから頂いた抵抗
昨日、会社の帰り、お友達のkamaさんの家により抵抗を頂いてきました。実はTom修理用として一通りの抵抗やコンデンサを揃えているものの、10Ω以下の抵抗は、ほとんど保有していません。そこで、電源のフィルター用の抵抗と、出力のフィルター用の抵抗を数個ずつ頂いたのでした。kamaさんは、ちゃんと紙に抵抗を差し、セロテープて固定し、値まで書き込んでくれていました。kamaさん、いつもありがとう!感謝してます。

2.出力フィルターの挿入
いつものTDAアンプにまだ手を入れていないところがあります。それは、出力のフィルターです。
aitendのキットには、このコンデンサは付いていますが、抵抗は付いていません。

でも、基板のパターンはしっかりとあるんです。

そこで、ここに頂いてきた10Ω2Wの抵抗を取り付けます。

奥にあるのは、0.1μFのコンデンサです。これでフィルターが完了。

3.試聴
早速、本システムに戻し、試聴します。このようにバラックで一塊になっていると、とても調整が楽ですね。今後もこのスタイルでアンプを作りましょう!

試聴した結果、以前と比較すると低音の締まりは少し出てきました。
でも、まだ低音が強いかな?(でもこれはTomのシステムでの話ですが・・・・)
それから、高域がスカッとしていません。おそらく、電源のフィルターの抵抗の調整が必要だと思います。

4.電源のフィルターの調整
やっぱりこの抵抗のせいかな?
この抵抗の値を測ってみると、0.5Ωでした。という事は、kamaさんから頂いてきた抵抗は1Ωからなので調整は無理ですね。しかも、0.5Ω以下の抵抗はちょっと難しいかも。
そこで、やっぱりこの抵抗を外すことにしました。
昨日の状況では、本システムに接続したときのノイズは全くと言っていいほど聴こえていません。トライすべきでしょう!

5.試聴
抵抗を外して試聴してみます。
すると、ググッとレンジが広がりました。
高域まで伸びた事で、低域のブーミーな部分も少し解消されました。

スピーカーに耳を近づけて、CDの曲間の無音時の音を聴いても、ほとんどノイズは確認できません。

でも、電源のスイッチングノイズが取り切れていないせいか、時々倍音成分が顔を出す時がありますね。とてもいいところまで来ているのですが・・・やっぱこの電源ではここまでか〜?

いやいや、もう少し頑張って電源ノイズを追い込みましょう!
これも楽しみですね