こんばんは、Tomです。今日の天気は曇りのち晴れという天気で、午後は暖かい日でした。でも明日はまた雨に逆戻りです。週末はゴルフなので、雨はご勘弁!
さて、今日の記事は三連休に実施した家電の修理その2です。今日の修理は、INAXのシャワートイレです。
1.突然シャワートイレが狂いだした
何度も言うようですが、Tomの家は今年で築22年になります。そこで、今年はあちこちの家電が火を噴いています。1Fのトイレは新築の時に設置したINAXのシャワートイレですが、これが22年目にして壊れました。
症状は、おしり洗浄のボタンを押下すると、チャーム(ビデ)の動作になります。
そして、それを止めようとストップボタンを押下すると、全く止まりません。
何とか本体にストップボタンが有ったので、それで止めましたが、これでは使い物になりません。
電池を交換してもダメでした。
このトイレは、当時デザイン的にはカッコよかったのですが、便器本体とシャワートイレが一体になっているため、故障すると一式の交換が必要になります。これはなんとしてでも直さなければなりません。
2.リモコンのバラシ
Tomは、動作がおかしいのはリモコンであると判断しました。
このリモコンをばらします。
たったビス4本ですので簡単です。
中はいたってシンプルですね。
3.半田クラックを疑う
まずは、22年間使用しているので、半田クラックや接触不良が考えられます。そこで、再はんだ付けを実行しました。
1)ディスクリート部品の再はんだ
2)チップ部品の再はんだ
こちらは、チップ用の半田ごてを使用します。
3)完了
数分で全ての部品の再はんだが終了しました。
4)動作確認
早速組み立てて、動作確認を行いました。すると、今度はさらに悪くなり、全く動かなくなりました。
4.クロックの確認
今度はオシロできちんと電気信号を追いかけます。
まずは、基本電圧とクロックです。
電源電圧は問題ありません。
クロックも調べてみましたが、きちんと発振しています。
写真を取り忘れました。
5.ICの回路を基に各信号を調べる
こんどは基板の裏側を追いかけます。これまでは乾電池で動かしていましたが、基板の裏側では大変なので、先日Itoさんから頂いた、安定化電源を使用する事にしました。
この電源は、0〜±16Vまで精密に可変できますので、実験にはとても重宝します。
このIC が何者かわからないと話になりませんので、ICのデーターシートをダウンロードしました。このICはBU2458というローム製のマルチキーリモートコントローラ マイコンです。
これは沢山のキースイッチをロー、カラムで交差した場所をそのキーと認識しそれに合うシリアル信号を出力します。その後トランジスタなどで、LEDをスイッチングして赤外線リモコンを形成するのですね。
まず、スイッチを押下した時の出力を見ましたが残念ながら出力が出ていません。
次に、この回路図を基に、信号線を確認します。
1)正常なスイッチ
正常なスイッチの信号は、これです。
ロー
カラム
スイッチを押下した時のカラム信号
キチンと動作しています。
2)異常なスイッチ
調べてゆくと変なスイッチがありました。
カラム
カラムは、最初からローの信号に近い信号が出ています。
しかもスイッチを押下しても、あまり信号が変わりません。
タクトスイッチは、なんだかクリック感がありませんでした。
これが原因ですね。
恐らく、スイッチが押下されっぱなしになっていたのでしょう!
エレクトロニックスプレーをかけて、何度か押下していたら、きちんとクリック感が出る様になりました。
アウトプット信号を見ると、きちんと信号が出る様になりました。
6.動作確認
組み立てを行い、動作を確認します。
1)お尻シャワー 押下
おーっ!きちんとお尻にシャワーが来ますね。
2)ストップ押下
ちゃんとストップも掛かります。
これで完全復活です!
トイレ事交換にならず良かったです!
メデタシ、めでたし!