BOSE レシーバー RA-12の修理 -その2-

こんばんは、Tomです。今日は朝から晩まで寒かったですね。昨日はあんなに暖かかったのに・・・・。今日から月曜日までは、最大級の寒波が押し寄せてきます。みなさんご注意ください。

さて、今日の記事は、前々回の続きで、BOSEのレシーバーRA-12の修理-その2-となります。前回は、レシーバーを開けて基板をバラし、洗浄する所まででした。
今回は、いよいよ修理になります。
今回の修理は、スリープ電源基板の修理となります。
以前の修理経験では、この基板の電解コンデンサの容量が抜けていて、動作が不安定になっていることが分かっていますので、まずはここを中心に修理します。

1.330μFの電解コンデンサ

まず一番大きな電解コンデンサである、330μFの電解コンデンサです。

f:id:tomtom1ono:20190206142552j:plain

f:id:tomtom1ono:20190206142728j:plain

容量を図ってみるとなんと半分以下まで容量が抜けていました。

f:id:tomtom1ono:20190206142713j:plain

330μFは当然手持ちがありますので、これと交換します。

f:id:tomtom1ono:20190206142749j:plain

2.47μFの電解コンデンサ

続いて右隣の47μFの電解コンデンサです。これは手前と奥の2個あります。

f:id:tomtom1ono:20190206142916j:plain

f:id:tomtom1ono:20190206143018j:plain

容量を図ってみると、どちらも40μF前後です。少し容量は抜けているけど、問題になるほどではありません。

f:id:tomtom1ono:20190206143046j:plain

f:id:tomtom1ono:20190206143657j:plain

しかも、部品を探したら、なんと47μFは在庫切れでした。
これはそのまま活用しましょう。
でも、容量が足りないので、基板の裏側に10μFをそれぞれ追加します。
これで約50μFとなります。

f:id:tomtom1ono:20190206144859j:plain

3.22μFの電解コンデンサ

さて、最後の電解コンデンサは22μFです。

f:id:tomtom1ono:20190206143748j:plain

f:id:tomtom1ono:20190206143911j:plain

このコンデンサの容量を測ってみると、なんとたったの3μFでした。どうやらこいつが悪さをしていた様です。

f:id:tomtom1ono:20190206143835j:plain

22μFはKAIRNのバイパスコンデンサとして大量に購入しているので、これを使用します。

f:id:tomtom1ono:20190206143939j:plain

4.動作確認

さて、スリープ電源基板を取り付け動作確認を行います。

f:id:tomtom1ono:20190206145132j:plain

きちんと電源が入ります。
電源も確認します。
f:id:tomtom1ono:20190206150227j:plain

ラフな5V電源。三端子レギュレータを通さない電源です。なので多少リップルがありますが、これはLEDと最初の電源をONするためのものですので問題ありません。

f:id:tomtom1ono:20190208192550j:plain

そして、きちんとした+5Vの電源です。

f:id:tomtom1ono:20190208192839j:plain

これで大丈夫でしょう!

5.音声の確認

いよいよ、入力にラジカセの音声を入力して最小限の構成で動作を確認します。
でも、いきなりスピーカーをつなぐのは危険なので、まずはオシロで出力波形を確認します。

f:id:tomtom1ono:20190206150637j:plain

f:id:tomtom1ono:20190208193024j:plain

f:id:tomtom1ono:20190208193039j:plain

大丈夫ですね。

さあ、いよいよスピーカーを繋いで音声を確認します。

f:id:tomtom1ono:20190206151708j:plain

音声はきれいに聴こえました。
OKです。
でも、ボリューム動作がイマイチです。
これは次回に直します。
お楽しみに!