こんばんは、Tomです。一昨日から宮城県はとても暖かい日が続いています。今日のお天気はそこそこ晴れていたのですが気温は9℃くらいで、少し風もありました。
さて、今日の午前中は確定申告の作業を無事に済ませました。やれやれです。午後はカミさんと野菜の収穫を行い、夕方は散髪と今週末にやらなければならない事はすべて終了しました。また、ゴルフシミュレータの修理も修理したので、やっと落ち着きました。
そこで、先日で戻りしたBOSEのDVDプレイヤーの修理を行います。先日の修理の後、出荷間際に最終確認をしたら、またDVDを読めなくなってしまいました。そして、前回から感じでいた事ですが、どうも操作パネルの挙動がおかしいので、今回は、ソフトスタートの電源回りを調査します。
1.操作パネルのバラシ
電源のコネクタにプローブを当てるのに、フロントの操作パネルユニットが邪魔なので、これを取り外します。
これでOKです。
2.パネルへの電源ラインを確認する。
まずは、操作パネルに供給されている電源ラインを確認します。
1)ピンアサイン
ピンアサインメントは下記の通りです。
①SIG
②GND
③-12V
④AC
⑥AC
⑦S5V
この中で⑥のS5Vはラフな5Vを操作パネルに供給して、電源スイッチが押下されたら、①のSIGをハイアクティヴにして、本当の電源を入れる仕組みになっています。
2)電源ラインを確認する
今回は特に、①と⑥を確認します。
⑥S5V
これはいくらラフな+5Vでもリップルがひどすぎます。これは電解コンデンサがNGですね。
①SIGラインの動作確認
次に①SIGのラインの動作を確認します。
電源SW押下前
電源SW押下後
きちんと電源をONするためのハイアクティヴに切り替わっていますね。
それにしてもラフな+5V電源がダメなので修理します。
3.スイッチング電源を取り出す
スイッチング電源を取り出します。
4.電解コンデンサの容量測定と交換
さて、スイッチング電源が取り出せたので、まずはソフトスタートの電源の電解コンデンサの容量を確認します。
ターゲットはこの2つの電解コンデンサです。
1)470μF
まずは、470μFの電解コンデンサの容量を測ります。
すると、容量は半分以下の220μFしかありませんでした。
これは手持ちの470μF50Vのものと交換します。
2)100μF
今度は100μFです。
これも約30%容量が抜けていました。
これでソフトスイッチは問題なくなります。
5.動作確認
それでは、動作を確認します。
⑥のS5Vの電源ライン
綺麗になりました。
パネルと取り付け動作を確認します。
まあ、DVDの認識はこれが原因ではないので回復しませんが、ソフトスイッチの安定度は増しました。
次回は、Tom保有のDVA-15をリファレンスにして、電源ラインの比較や、DVDドライヴユニットの交換実験なども実施してみます。