こんばんは、Tomです。今日の天気は移り変わりが激しかったですね。午前中はポカポカと暖かく、お昼ごろには突然天気が荒れだし、午後は寒い日となりました。春も女心と同じ様です。
さて、今日の話題もBOSEのDVDプレイヤーの修理の話です。昨日、Amazonから注文していたピックアップが届いていました。
前回の記事で、故障はピックアップと結論付けたので、このピックアップを取り換えれば直るはずです。
1.静電気と同電位の対策
先日、DVDのLDはとても敏感なので、静電気と電位差に気を付けてくださいという事でしたので、静電気と同電位の対策を行います。
1)人体の静電気対策
人体から出る静電気は、冬場は10kV以上になることがありますので注意が必要です。そこで、まずは人体アースをする器具を作りました。
①リード線を手首に巻き付けるくらいの長さで被覆を剥く
② 手首に取り付けるためのマジックテープ
③ 先ほどのリード線をマジックテープとアルミフォイルを手首に付ける
2)同電位対策
①はんだごてをアースする。
②シャーシーをアースする
③ピックアップのRF GNDをアースする。
3)すべてをGNDに落とす
そして、これらの線をGNDに落とします。このGNDは接地抵抗10ΩのGNDを外から部屋に引き込んでいますので、とても信頼が出来るGNDプレーンです。
2.ピックアップの交換
静電対策と同電位の対策が出来ましたので、いよいよピックアップの交換を行います。
1)NGのピックアップの取り出し
まずは、NGとなっているピックアップを取り出します。
2)新しいピックアップの取り付け
次に新しいピックアップを取り付けます。
3)ショート半田の除去
全てハーネスを取り付けGNDが接続された状態になったら、いよいよショートはんだを取り除きます。前回Tomはここでハーネスを接続する前にショートはんだを取り除いたので失敗したのですね。
今回のピックアップのショートはんだの位置は上からアクセス出来るので楽でした。きちんとはんだが取れました。
キャリッジのレールに注油します。
これで、ピックアップの交換は終了です。
3.動作確認
それでは、いよいよ動作を確認します。
今回は一発目からDVDをセットしてみます。
ドキドキしますね。うまく動くかな~?
DVDを認識し、ちゃんと時計回りに回転し始めました。
ちゃんとDVDのソフトも動作していますね。
4.測定用のハーネス除去
動作が確認できましたので、DVDユニット基板に取り付けた、波形測定用のハーネスを除去します。
これで、測定用のハーネスがすべて取り除かれました。
ハーネス除去の途中で問題があると困るので、この状態で再度動作を確認します。
きちんと動作していますね。
5.組付け
DVDユニットの動作が確認されましたので、本体組付けを行います。
6.最後の動作確認と仕上げ
最後に動作を確認します。
トラッキングの移動もちゃんとしています。
最後にピカピカに仕上げて終了です。
7.あとがき
いや~、今回の修理は、DVDの知識が足りなかったので、ちょっと手こずりました。
今回の修理において、下記の読者の皆様にアドバイスを頂いた結果、なんとか修理を達成することが出来ました。大変ありがとうございました。
① Johneさんありがとう!
② inkyoさんありがとう!
③ もう一人の山ちゃんありがとう!
今日の午後、依頼された方に発送しました。
これで少しDVDの知識も増えました。
あとは、自分のDVDユニットを交換すればOKですね。
今日、Amazonに発注しました。