I-COMの無線機 IC-275の修理 -FINAL-

こんばんは、Tomです。今日も昨日に引き続きとても良い天気でした。日中は汗ばむくらいでした。明日も3連休なので、良い天気だと良いですね。

さて、昨日修理したと思った無線機でしたが、直りませんでした。そこで今日の記事はその後の記事です。

1.故障の原因を探す
昨日は、メイン基板のコネクターのパターンが切れていたのを直しましたが、これでは直りませんでした。
そこで、音声の信号と思われるコネクターをいじってみました。
すると、時々『ザー』っというスケルチオフのホワイトノイズが聞こえました。

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いろいろいじってみると、どうも2本のハーネスを離すと音が聞こえるようになる事に気が付きました。

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そこで、熱収縮チューブをニッパーで切り出しました。

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見てみると、プラス側のハーネスの被覆が剝けていている感じです。

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そこで、ハーネスを切ってみるとやっぱり被覆が剥がれていました。これではショートして音は出ませんね。

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2.ハーネスを修理する
ハーネスを切断し、別のハーネスを延長し熱収縮チューブで保護しました。

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3.動作確認
コネクタを接続し、動作を確認しました。
スイッチON!....????
『ザー』って音がするはずなのに音が出ません。
そこで、コネクターをいじってみました。すると、コネクタをいじっても音が出ません。

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ハーネスは改善されましたがこれで音が出ないとなると、コネクタその物がNGであることになります。

4.ハーネスをダイレクトに半田付けし動作確認
そこでハーネスをダイレクトに基板に半田付けを行いました。

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そして、電源を入れて動作を確認します。
電源ON!
今度は『ザー』っという音がちゃんと聞こえるようになりました。

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これでOKです!

5.組付け
組付けを行います。

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6.最終動作確認
最終的に動作を確認します。

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OKです!

7.洗浄と仕上げ
動作が確認できたので、仕上げを行います。

1)パネルとケースの洗浄
パネルとケースを洗浄します。

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2)仕上げ
最後に光沢を出します。

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8.完了!

これで修理完了です!
綺麗になったでしょう?

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今回の故障の原因は3つありました。
① SPコネクタに力が掛かった為のコネクター(ミニジャック)部の基板のパターン切れ
② ハーネスのショート
③ SPコネクタ(ミニジャック)に力が掛かった為、ミニジャック自体が壊れている。

本当は、ミニジャックを交換できればいいのですが、かなり古いものなので、これと同じミニジャックは存在しないと思います。
なので、外部スピーカーを殺し、内蔵スピーカーのみでの運用して頂くようになりました。