頂いたカラオケアンプの修理

こんばんは、Tomです。昨日から今日にかけて少し肌寒い天気になりました。こんなに急激に寒くなって良いのでしょうか?まだ10月初旬ですよ?
さて、先日お友達のゴルフの先生から、カラオケアンプを頂きました。
これは、以前Tomがゴルフの先生にヤフオクで1000円で落札してあげて、修理をして差し上げたものです。現在は別のカラオケセットを使用しているので、不要になったとの事です。

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1.動作確認
それでは、動作確認を行います。長年使用していなかったので、きちんと動くかどうか心配です。
マイクとスピーカーを接続し、音が出るかどうかを確認します。

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やっぱり駄目です。

2.バラシ
早速ばらしてみましょう!

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中は綺麗ですね。

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マイクアンプの1の回路はこれです。

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3.電源の確認
マイクアンプの電源を確認します。

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すると、なんだか±電源が動いていてなんだかおかしいです。

4.電源ユニットを取り出す
何だかおかしいので、電源ユニットを取り出します。

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5.ダイオードを確認
ブリッジを確認します。

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ブリッジは大丈夫です。

6.電解コンデンサの容量確認
次に電解コンデンサの容量を確認します。

1)3300μF
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3450μFありました、問題なしです。

2)470μF
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532μFありました。問題なしです。

7.アースポイントをしっかりとる
これで迄確認で全てが問題ないように思えます。もしかすると、オシロのアースポイントがおかしいのでは?と思いました。そこで、基板の±電源のGNDにリードを付けきちんとアースを取りました。

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すると、きちんと±15V出ている事が確認出来ました。

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電源ユニットを仮接続して、基板への動作確認をおこないました。

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8.アンプの動作確認
1)マイクアンプの動作確認
今度はきちんと電源のアースを基準としてマイクアンプの動作を確認します。

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OKです。

2)エコー&トーンアンプの確認
マイクアンプの動作が確認できたのでエコー&トーンアンプの動作を確認します。

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動作OKです。

3)プリアンプの確認
プリ出力を確認します。

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これもOKです。
これでメインアンプ迄の動作が確認出来ました。

4)スピーカー出力の確認
メインIN迄の確認が出来ましたので、後は一気にスピーカー出力を確認します。

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OKです。

5)スピーカー出力の確認
スピーカーを接続してみます。

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きちんと音が出るようになりました。

9.接点不良の解消
アンプの動作が確認出来ましたので、各部の接点不良を解消します。

1)ボリューム各種のガリ取り
各種ボリュームにエレクトレットスプレーを吹きかけ接点不良を解消します。

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2)入力端子の接点不良解消
ついでにマイクの入力端子の接点も綺麗にします。

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これで、カラオケアンプは復活しました。
このアンプはシャーシーから完全に浮いていたのですね。
今回は、オシロのGNDの取り方を間違えてしまい、電源や出力の確認がうまく出来ませんでした。
反省します。今後は安易にシャーシーのGNDをアースポイントせず、きちんと電源アースをアースポイントにして確認します。
これからこのアンプを使用して、Tomの部屋にカラオケ環境を構築したいと思います。
楽しみです!