KENWOOD デュアルバンドモービル機 TM-732の修理 ーFINALー

こんばんは、Tomです。今日は昨日とは打って変わって、午前中はとても良い天気でした。でも午後から曇り、少し肌寒い日になりました。こんな天気が週末まで続くようです。
さて、今日の記事も昨日に引き続き『KENWOOD デュアルバンドモービル機 TM-732の修理』です。今日はいよいよFINALとなります。今日は操作パネルのキートップのメンテナンスと仕上げです。

1.操作パネルのキートップの構造
これはKENWOODのある年代(TMシリーズ当たり)の操作パネルで用いられたキートップの保持方法です。スポンジでキートップが飛び出さないようにしていますが、経年劣化でスポンジが溶けるとキートップが取れてきます。なんという事か・・・。
実はTomが愛用しているTM-255も同じ様な構造で、すでにキートップが無くなってしまっています。

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2.スポンジの加工
それではスポンジの加工を粉います。

1)スポンジの材料
ホームセンターに行き、薄いスポンジの材料を探しました。でも、薄いスポンジは見つけられませんでした。
仕方ないので、普通のスポンジを購入し裁断することにしました。

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2)スポンジの裁断
カッターでスポンジを裁断します。

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3)スポンジの穴あけ
スポンジにスイッチの場所の印を付けて、その後ピンセットで穴を開けます。

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4)スポンジを取り付け
スポンジを取り付け完成です。

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3.操作パネルの基板の仕上げ
それでは、操作パネルの基板の仕上げを行います。
ディスクリートの抵抗を取り付けた部分をホットメルトで固定します。

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4.組付けと動作確認
操作パネルのメンテナンスが終了しましたので、組付けと動作確認を行います。

1)組付け
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2)動作確認
全てのスイッチを押下して動作確認を行います。

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操作パネルのメンテナンスはこれで完了です。

5.FINALの戻し
交換したFINALを元に戻します。

1)FINALの取り出し
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2)オリジナルのFINALの取り付け
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6.動作確認
144MHz(2m)の動作確認を行います。

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きちんと40W 出ています。

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7.洗浄と最終確認
最後に洗浄をして綺麗にします。

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最後の最後に動作確認を行います。

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これで終了です。
430MHzのFINALの交換で修理は出来ませんでしたが、144MHzで使用出来るので良しとします。
一応、依頼を受けたミッションは終了です。