ワーゲン空冷ビートルのカーラジオの修理 ーその3ー

こんばんは、Tomです。今日は寒かったです。Tomの町の最低気温はなんと-4.6℃。もう真冬並みです。でも、日中はポカポカなので助かります。この寒暖差は体に応えます。
さて、バロネスのハンマーナイフの塗装&メンテナンスが終了したので、今度は『ワーゲン空冷ビートルのカーラジオの修理』の話に戻ります。今日はその3ですが、今回は、基板の再ハンダ、トランジスタの生死確認、交換を行います。
さて、復活するでしょうか?

1.基板の再ハンダ
電解コンデンサの交換の次は、基板の再ハンダを行います。なにせ50年くらい前のラジオなので、基板の半田腐食や、リードの酸化による接触不良があってもおかしくはありません。そして、回路図もないので、経年劣化しそうな部分を一つ一つ取り除くしかないのです。

1)基板の再ハンダ
まずは基板の再ハンダを行います。

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2)洗浄
再ハンダの後は、洗浄を行い、古いヤニを取り除きます。

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基板はピカピカになりました。

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2.組付けと動作確認
一旦組付けて、動作確認を行います。

1)組付け
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2)動作確認
動作確認を行います。

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ウーン、まだDC6Vが出ていますね。半田の接触不良ではなさそうです。
残念!

3.オーディオのパワー出力のトランジスタの生死確認
次にスピーカー出力のパワートランジスタを取り出し、トランジスタの生死を確認します。

1)放熱板のバラシ
パワートランジスタを取り出すためにまずは放熱板をバラします。

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2)パワートランジスタの取り出し
次にパワートランジスタを取り出します。

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3)生死確認
トランジスタの生死の確認を行います。

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トランジスタは生きていますね。

3.パワートランジスタをドライブするトランジスタの動作確認と交換
ドライバとなるトランジスタの生死確認と交換を行います。

1)ゲルマニウムトランジスタの取り出し
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2)生死確認
ドライバートランジスタのシリコントランジスタの生死を確認します。

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3)トランジスタの交換
トランジスタは大丈夫の様ですが、一応交換します。

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4)シリコントランジスタの取り出し
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5)生死の確認
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6)トランジスタの交換
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4.組付けと動作確認
それでは組付けと動作の確認を行います。

1)組付け
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2)動作確認
動作を確認します。

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結果、スピーカー出力はDC6VでNGです。
やはり決め手がないので、直らないですね。
無線やラジオの修理に詳しいお友達のKamaさんに相談してみます




3)新しいトランジスタに交換

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