LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン12 ーその3ー

こんばんは、Tomです。今日は、久しぶりに寒さが少しだけ緩みました。それでも最低気温が-3℃、最高気温が8℃と例年のような暖かさにはなりませんでした。例年なら、29日ごろは大掃除するのにちょうど良い気温なんですが、今年は無理ですね。
さて、今日の記事も昨日に引き続き『LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン12』その3です。
前回は、スイッチング電源の経年劣化で一番壊れやすい電解コンデンサの確認を行いましたが、1次側も2次側も容量的には問題ありませんでした。今日は、ブリリアント電源の回路図を基に一次側の入り口から確認して行きます。

1.ヒューズの確認
まず、電源が全く動かないのでヒューズを再確認します。前回確認した時、目視では全く切れた感じではなかったので、そのまま継続していましたが、再度確認します。

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テスターで確認したら、なんと導通しません。

2.ヒューズを交換して2次側の電圧の確認
そこで、手持ちのヒューズに交換しまし、電源ON!

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いきなり2次側の電圧を確認します。

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電源は入りましたが、2次側の出力はNGです。

3.ブリリアント電源の回路図
ブリリアント電源の回路図は、以前お友達のKamaさんからもらっていました。

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これをもとに、まずは一次側の波形をオシロで確認して行きます。

1)ブリッジの入り口
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まずはブリッジの入り口からです。

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2)ブリッジ
次にブリッジの出力です。

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ブリッジの出力波形がおかしいです。

いきなりですね~。

4.ブリッジを注文
手持ちのブリッジを探しましたが、通常はトランスの後に使用しますので、耐圧は200V なのです。このスイッチング電源は、いきなり1次側の100V を整流しますので、耐圧800V 仕様です。理由は欧州の230V 電源と共通で使用するからでしょう。

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このブリッジは中々手に入らない部品です。
ネットで探し、ebayに発注しました。部品が届くのは、来年の1月6日です。
暫く待ち状態ですね。
お楽しみに!