LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン12 ーその4ー

こんばんは、Tomです。今日はとても天気が良いのに、最低気温は-5℃、最高気温はたったの4℃と日中も寒い日でした。在宅勤務だと寒さはとても苦しいですね。
さて、今日は7日。七草がゆの日ですね。そろそろTomの修理ライフの開始です。
今日の記事は昨年から手掛けていた『LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン12』ーその4ーです。昨年は、KAIRNのブリリアント電源(スイッチング電源)の修理からスタートしましたが、海外からの部品到着待ちです。
そこで、今回からコントロール基板の修理に取り掛かります。

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1.本体からフロントパネルを取り出す
まずはコントロール基板を取り出すために、本体からフロントパネルを取り出します。

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本体からフロントパネルを取り出しました。

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2.フロントパネルをばらす
次に取り出したフロントパネルをバラし、コントロール基板を取り出します。

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コントロール基板が見えてきました。

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電池を外付けにするためにハーネスを半田付けしたのですね。

パッと見は割と綺麗な基板ですが、良く見るとやはりバックアップ電池の液漏れで、チップ部品や、パターンが腐食していますね。

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さあ、今度はコントロール基板を取り出しましょう!

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これでコントロール基板が取り出せました。

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3.電解コンデンサの除去
それでは、電解コンデンサを除去します。

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バックアップ電池の電解液で半田が変質しているので、半田が溶けません。

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もしかすると、これまでで一番取り出しが大変なのかもしれません。

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4.基板の観察
電解コンデンサを何とか取り出しましたので、基板の腐食の状態を確認します。

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マイクロスコープで確認したら、最初の見た目とは違い、やはりこれまで経験したKAIRNの故障の状態とほぼ同じであることが判りました。バックアップ電池の液漏れの被害は凄いですね。
次回は、プリントパターンを修復します。
お楽しみに!