LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン13 ーその2ー

こんばんは、Tomです。昨日の暖かい春の陽気と打って変わって、今朝は朝から雨。そして一日中寒くて冷たい雨の日でした。でも明日から少し暖かくなるようです。
さて、今日の記事は、一昨日の続きで『LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン13』で、その2です。
前回はコントロールパネルをばらして、バックアップ電池と電解コンデンサを取り除き基板のパターンが見える様にしました。
今回は、基板を研磨し腐食パターンを修復して、動作を確認します。

1.基板を洗浄
基板を研磨する前に、パーツクリーナーと歯ブラシで基板を洗浄します。

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そして、依頼された方が半田付けした部分を取り除きます。

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2.基板のパターンを研磨する
基板が綺麗になりましたので、続いて600番のサンドペーパーに水を湿らせ、基板の腐食したパターンを研磨します。

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やはり今までの腐食と比べると今回の基板は割と程度が良いですが、それでも基板は腐食していますね。

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3.基板のパターンを確認する
1)マイクロスコープで確認
それでは、研磨したパターンをマイクロスコープで確認します。

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マイクロスコープで確認すると、結構ヤバイパターンがありますね。

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2)パターンの導通をテスターで確認
次に、パターンの導通をテスターで導通を確認しました。

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4.パターンを修復

1)パターンの修復
それでは、腐食した基板のパターンを修復します。
今回は程度が軽いので、一本のジャンパー線と、その他は半田メッキを行いました。

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2)バックアップ電池の設置

そして、バックアップ電池を取り付けます。

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5.動作確認
腐食したパターンをジャンパー線と、半田メッキで修復し、バックアップ電池を取り付けましたので、動作を確認します。

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1)バックアップバッテリーの充電確認
いよいよ、取り外したバックアップ電池が充電されるかを確認します。

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3)動作確認
リモコンでボリュームを15にセット。

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きちんとバックアップされていますね。

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どうやら修理が成功したみたいです。
これで、シーズン13のコントロールパネルの修理は完了で、後は組付け動作確認をすればOKです。
今回は軽くて良かったです。