頂いたLINNの機器の復活!ープリアンプLK-1の復活ーその3ー

こんばんは、Tomです。今日も昨日に引き続き、宮城県の天気はとても不安定で午前中は、突然の雷雨で、隣町は停電もしたようです。でも午後は晴れ上がりましたが、その後、また雨が・・・・。野菜には恵みの雨ですが・・・・。
さて、今日の話題は、5月から実施していた『頂いたLINNの機器の復活!ープリアンプLK-1の復活』の記事で今回はその3となります。
今回は、電源をコントロールするICが、注文してから1か月半でやっと到着したので、そのICを交換します。

1.やっと届いたスイッチング電源コントロールIC
これが約1か月半ぶりに届いた、スイッチング電源のコントロールICです。TomはこのICをまだ使用したことが有りません。

2.故障したICを取り除く
1)故障したICを取り除く
まず、故障したICを取り除きます。FLATパッケージのICを取り外すのは、結構大変ですので、Tomの手法は、ICの足をニッパーで切断してから半田で固定されている足を取り除きます。

これでICを取り除くことが出来ました。

2)残った足をはんだ吸い取り器で取り除く
基板上に残った足は、はんだごてとはんだ吸い取り器で取り除きます。

これで、基板のパターンは綺麗になりました。

2.新しいICをはんだ付けする
次に新しいICをはんだ付けします。

1)こて先を交換する。
今回はさすがに表面実装のICなので、先日購入しておいた、チップ部品用のこて先に交換します。

2)仮止め
まずは4隅のICの足をはんだ付けし、位置決めを行います。

3)本止め
位置が決まったら、他の足もはんだ付けします。

これで、新しいICのはんだ付けが終わりました。

4)導通とショートチェック
無事はんだ付けが終了しましたが、本当にパターンと接続しているのか?ショートしていないかをテスターで確認します。

マイクロスコープでも確認します。

これで、スイッチング電源のコントロールICを新しくすることが出来ました。

3.動作確認の準備を行う
コントロールICが新しくなったので、動作確認の為の準備を行います。
これは前回KAIRNのスイッチング電源の修理の時に使用した、スイッチ付きの電源ハーネスです。

これを基板にはんだ付けし、基板上の電源スイッチのコネクタをショートします。

これで、動作確認の準備が完了しました。

4.動作確認の前に、他の部品に異常がないかを確認する
いよいよ動作を確認しますが、Tomとしては、スイッチング電源のコントロールICのケーシングが吹っ飛ぶくらいの破損だと、別の場所に原因があると思っていました。そこで、スイッチング電源の部品を一点ずつ目視で確認します。
この目視での確認は市場に重要なんです。
すると、スイッチングトランスの下にある、ファストリカバリーダイオードが焼損しているではありませんか?



これでは、このまま電源を入れたらまたICが吹っ飛びますので、動作確認は中止し、次回はトランスを取り出し、ファストリカバリーダイオードを確認、交換する方向で計画を変更しました。
次回は、スイッチングトランスを取り外し、部品を確認します。
お楽しみに!