ミステリーなカセットカーステレオの修理

こんばんは、Tomです。今日はほぼ一日中曇り空で、最高気温24℃と過ごしやすい日でした。でも、たまには晴れてほしいですね。この間まで暑かったのにね~。
さて、この所毎日『Tomの朝仕事』の記事で、皆さん飽きてきたと思います。
そこで、今日は久しぶりに修理の記事です。今日の話は、『ミステリーなカーステレオの修理』という話です。
約2週間前、FBのお友達の自動車整備会社の方から、カセットカーステレオの修理の依頼がありました。ところがこのカーステレオ、とても不思議なカーステレオでした。さて、結果は如何に?

1.修理依頼品のカーステレオ
これが、先日修理依頼があったカセットカーステレオです。カセット?カーステレオ?平成生まれの方には判らんでしょう。
これは日産の70年代のスカイラインに付いていたものです。おそらく、この純正のカーステレオでないとだめなのでしょう。

先日、WVビートルのラジオを修理したので、そのお気持ちはわかります。
不具合の症状は、カセットがうまく巻き上がらず、テープが絡まるという内容でした。
Tomの予想としては、かなりの年代物なので、ベルトの劣化などで、スリップしているか、ベルトが切れていると思われます。

2.バラシ
それでは、何時もの通り早速ばらします。

ベルトを確認すると、ベルトは劣化しておらず、ピンと張っています。

2.動作の確認
さあ、次は12V の電源を接続し、動作の確認を行います。

Tomはカセットテープを保有していないので、お友達のNanさんからお借りして来ました。

早速カセットテープをセットして、動作を確認します。

すると、やっぱりテープが絡まりました。お借りしたテープなのですぐに電源を切りカセットを取り出しました。

3.リワインダーの動きをじっくり観察
それでは、カセットテープを取り出し、リワインダーの動きをじっくりと観察します。

見てみるとリワインダーが逆回りしています。

youtu.be


今度は、リバーススイッチを押下して逆回りにしてみます。

するとリバース側も、リワインダーだけ逆回りなのです。

youtu.be


これは、ミステリーです。キャプスタンはちゃんとした方向に回転しているのですが、リワインダーの部分だけ逆回りなのです。不思議です。
もし、モーターが何らかの理由で逆回転しているとしても、今度はキャプスタンが逆に回るはずなので、それもそれでミステリーです。

動力はワンモーター、ベルトの設置も問題なし、メカの動きもきちんと動いていますので、なぜリワインダーだけ逆回転するのかが判りません。Tomはこの修理は諦めました。
こんなミステリーもあるのですね。