LINN CD レシーバー『CLASSIK MUSIC』の修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日は一日中雨降りでした。そして、宮城県の県北では大雨が降りました。気象台によると午後5時までの24時間降水量は泉ケ岳で185・5ミリ、加美で168・5ミリと7月の観測史上最大を記録したそうです。そして、県の様々な場所で土砂災害警戒情報や避難指示が出されたそうです。お見舞い申し上げます。
さて、今日の話題は久しぶりに修理ライフの話です。FBのお友達のKikuさんからLINNのCDレシーバーCLASSIK MUSICの修理依頼がありました。今回の修理の内容は、数回に分けてレポートしますね。

1.修理依頼のLINN CLASSIK MUSIC
これがFBのオーディオクラブでお友達になったKikuさんから修理依頼があったLINNのCDレシーバー『 CLASSIK MUSIC』です。
白いLINNもなかなか綺麗ですね。

故障の状況としては、CDが動くときと動かない時があるという内容でしたので、Tomとしては、CDピックアップの劣化だと予想していました。なので、最悪ピックアップ交換で修理は完了すると思っていました。

2.動作確認
それでは、早速動作を確認しましょう!
電源ON!
すると、表示パネルには『Lo P』表示が出ました。これって、Low-Powerという意味なのかな??

次にリモコンで動作を見てみましょう!
リモコンで様々なボタンを押下しましたが、全く何も反応しません。

これは、CDピックアップの故障以前の問題ですね。ちょっと深刻かも?

3.バラシ
それでは、早速ばらしましょう!

トップカバー取り外すと、中はこんな感じです。

何とシンプルな基板なんでしょう!
しかも、基板の半分はスイッチング電源です。
そして不思議なのは、トロイダルトランスと整流回路があるのに、別途スイッチング電源があるようです。
もしかすると、デジタルコントロール部と、プリアンプはスイッチング電源で駆動、パワーアンプトロイダルトランスの整流回路の2電源となっているようです。

基板上を見ると、スイッチング電源の出口付近のチップダイオード周辺に腐食の様な跡がありますね。

4.ネットで情報収集
それでは、ネット上にサービスマニュアル、または回路図があるか?それからCLASSIKの修理の記事があるのかを調査します。

1)サービスマニュアル
ネットをくまなく探しましたが残念ながらオペレーションマニュアルはありましたが、サービスマニュアルと回路図は見つかりませんでした。

2)修理の記事
回路図が無いとなると、ちょっと大変ですね。
そこで、修理の記事や動画があるか調べてみました。

①修理動画
YouTubeに修理動画がありましたが、電解コンデンサを交換した内容ですね。

www.youtube.com

②修理の記事
修理の記事は、いくつかありましたが、バックアップ電池の電圧低下で動かないという内容の記事が有望でした。

blog.goo.ne.jp

5.バックアップ電池の確認
それでは、バックアップ電池の電圧を確認してみます。

すると、3.3Vの電圧であるべきボタン電池の電圧は、なんと0.8Vでした。これは期待できますね。

6.バックアップ電池の補給
そこで、バックアップ電池に、新しいボタン電池を追加してみます。

1)フロントパネルのバラシ

2)新しいボタン電池の追加
電圧が下がった、バックアップ電池に新しいボタン電池を追加します。

7.動作確認
さあ、動作を確認してみます。

電源ON!

あれ?また『Lo P』の表示ですね。

ちょっとガッカリです。
でも、暫く待っていると、カチンとリレーの音がして、『Stnby』(スタンバイ)の表示になりました。

その後、時計の表示になりました。

なんだか期待できますね。

8.操作部の動作確認
それでは、操作部の動作を確認します。

操作部はきちんと反応しています。
次にリモコンです。

リモコンもきちんと動作します。
CDのトレイはきちんと開閉しますが、CDが回転しません。



まだ、故障個所があるようです。
次回は別の故障を探してみます。
お楽しみに!