LINN CD レシーバー『CLASSIK MUSIC』の修理 ーその3ー

こんばんは、昨日は結構強い雨が降りましたが、本日の日中は少しお休みでした。でも、今夜半からまた一時間30mmくらいの大雨が3時間ほど降るようです。皆さんお気をつけください。
さて、今日の記事は、LINN CD レシーバー『CLASSIK MUSIC』の修理 の話に戻ります。今日はその3で今回は、メイン電源が中々入らないという不具合を探ります。

1.電源の電圧の確認
それでは、電源ラインの電圧を確認します。
スイッチングレギュレータの後の表面実装の三端子レギュレータと思われる素子があります。

この素子の電圧を確認します。

1)+5Vの三端子レギュレータ
これは、スイッチングレギュレータの出力から直に来ている三端子レギュレータです。
入力はあまり綺麗な電源波形ではありませんね。

三端子レギュレータの後は、それなりの+5Vになりました。
恐らくこれは、コントロールパネル基板のウェイクアップまでの電源だと思います。

2)別の三端子レギュレータ
その他の三端子レギュレータの電圧を確認してみます。
すると、殆どの素子に電圧が掛かっていない事が判りました。

という事は、メイン電源が入るまでは、三端レギュレータに電圧が掛からないようです。

3)リレーをONするための電源
それでは、リレーをONするための電源ラインを確認します。
このリレーの電源は、±5V(10V)動作する様です。

でも、このリレーの電源をONするのは、先ほど確認した三端子レギュレータからの電源です。

4)+5Vの三端子レギュレータとスイッチングトランジスタ
この写真の右側が5Vの三端子レギュレータであることが判りました。
そして同じ形をしている左側の素子はトランジスタであることもわかりました。

5)ー5Vの三端子レギュレータ
そしてここの三端子レギュレータは、-5Vを作るための物です。

6)三端子前のトランジスタを駆動するためのトランジスタ
それでは、これらの三端子に電源を供給する前のトランジスタを駆動するsん豪、トランジスタを確認します。

7)このトランジスタのベース信号を追いかける
このトランジスタがベース端子から、パターンを追求します。
スル―ホールなので、部品の足を挿して表から裏、裏から表のパターンを追いかけます。

これは、コントロール基板のフラットケーブルのコネクタです。という事はフロントパネルに行くことになります。

2.コントロール基板を追いかける
さあ、いよいよコントロール基板の信号を追いかけます。

1)タイマーIC
その一本はタイマーICに行っていました…

でも、ここは入力端子です。なのでこの素子ではないようです。

2)コンパレータ
続いてもう一か所をたどって行きます。するとコンパレータにぶつかりました。
このコンパレータからの出力がコントロールしています。

3.コンパレータの足の再ハンダと動作確認
このコンパレータの足を全て再ハンダしてみました。

その後、仮組して動作を確認します。

おおー!電源投入後、すぐにリレーがカチン!と音を立てて、パネルの表示は『Lo p』ではなく『Stnby』の表示になりました。
やったー!
あとは何度も電源を入れて、動作を確認しますね。