ビクター ミニコンポ UX-Z2の修理 ーその3-

こんばんは、Tomです。今日の天気は、午前中晴れ、午後は曇りでしたが、風はとても涼しくカラッとした、実に秋晴れの日でした。でも週末は台風14号の影響で少し雨が降るようです。
さて、今日の記事は、『ビクター ミニコンポ UX-Z2の修理』でその3となります。
前回は、再ハンダや電解コンデンサの交換などを行いましたが、全く改善の気配がありませんでした。また、パワーアンプのICの発熱が尋常ではないのでパワーアンプのICを注文しました。今回はこのアンプICを交換して動作を確認してみます。

1.パワーアンプIC
これがパワーアンプICである、LA4628です。1個約1000円でヤフオクで落札しました。

2.パワーアンプICを取り出す
まずはメイン基板からLA4628を取り外します。取り外しは、ニッパーで足を切るのが基板を傷めない方法です。

3.残ったICの足を取り出し、半田を吸い取る
基板に残ったICの足を取り出します。
それにしても、基板がこんなに焦げています。よっぽど熱を発していたのでしょう!

1)半田ごてとピンセットで足を取り出す
基板のパターンを傷めないように、パターンにこて先を触らないようにして半田だけ溶かして、ピンセットで取り出します。

2)半田吸い取り器で半田を吸い取る
後はパターンに触れないように半田吸い取り器で半田を吸い取ります。

3)パターン確認
こんなに慎重に作業をしても、パターンが剥がれました。よっぽど熱が発生して、パターンが剥がれたのでしょう。
ここが原因の様ですね。

4.LA4628のデータシートの回路図で基板の回路を確認する
LA6428のデータシートをネットで落とし、推奨回路をベースに、基板の実配線と比較してみます。

回路はほぼ推奨回路を同じですし、内容を把握しました。

5.新しいLA4628を設置する
それでは、新しいLA4628を半田付けします。

ハンダ付け後、テスターで配線が確実に行われているかを確認します。

6.組付け
それでは動作確認を行う為に、組付けをします。

1)ICに放熱のシリコングリス塗布

2)組付け

7.動作確認
さあ、動作を確認します。
最初からスピーカーを接続して、スピーカーを飛ばすといけないので、まずはオシロスコープ2ch分を、L,Rの+出力に接続して、LRの出力波形を確認します。

確認結果、きちんとL,Rの信号が出ています。

次にジャンクスピーカーを本体に接続します。

あれ?????
スピーカーから音が出ていません。
不思議です。
対GNDだと出力が出るのですが、スピーカー端子の-と+との間では相殺されて出力が出ないのです。
ICを交換しただけなのですが・・・・。
これはイヤな予感がしてきました。
次回をお楽しみに。