ビクター ミニコンポ UX-Z2の修理 ーFINAL-

こんばんは、Tomです。今日は朝から午後3時までずーっと曇り空で、小寒い日でした。もちろんエアコンはいりません。そして3時ごろから晴れ上がりましたが、空気は冷たく、少しずつ秋が深まってきた様です。
さて、今日の記事は『ビクター ミニコンポ UX-Z2の修理』で、今回がいよいよFINALです。
前回パワーアンプ部のICを交換した所、出力波形は確認されましたが、スピーカーを繋ぐと音が出ないという症状でした。
今回は、その原因が分かったので、音が出る様になりましたが、今度は操作パネルが動作しなくなりましたので、それを修理し仕上げを行いました。

1.音が出ない原因追及
何故、スピーカーから音が出ないのか?パワーアンプからはきちんと波形が出ますが、スピーカーを繋ぐと音が出ません。
アンプの後の回路がおかしい様です。

1)回路を直結する
そこで、パワーアンプの出力からいきなりスピーカー端子に直結しました。

すると、きちんと音が出ることが確認出来ました。

2)メイン基板を確認する
メインアンプのICを交換した直後に音が出なくなったという事は、組付けに何か問題があるはずだと思い、もう一度メイン基板を取り出してみました。するとパワーアンプの出口から一度フロントパネルのヘッドフォン端子に向かうコネクタのハーネスの刺さり方が甘かったようです。

3)動作確認
直結した線を外し、動作を確認してみました。
すると今度は、フロントパネル基板のLEDが光らなかったり、音が出ましたが、爆音で、しかもボリュームが効かないという症状が出ました。

2.フロントパネルのハーネスの確認
フロントパネルは、リボンケーブルなので、パネル基板を取り外してブラブラさせていたら切れてしまったようです。
早速先日購入した新しいマイクロスコープで確認します。

やはり、7本中3本は切れていました。

3.フラットケーブルで修復する
それでは、デジタル基板を取り出し、コネクタを外し、フラットケーブルで直結します。

1)デジタル基板の取り外し

2)コネクタを取り外しフラットケーブルを直付け

これで、ケーブルはOKです。

4.仮組付け、動作確認
それでは、動作確認が出来るところまで組み上げて、動作を確認します。

1)仮組付け

2)動作確認
さあ動作確認を行いましょう!

スイッチON!

ちゃんとLEDが光り、ボリュームもきちんとコントロール出来ました。

この状態で、一晩CDを再生しました。

一晩のCD再生しても、音量が変化しませんでした。
これでOKですね。

5.カバーの組付け
動作が確認できたので、カバーの組付けを行います。

最終動作確認です。OKです。

6.仕上げ

これで完成です。

これで、ミニコンポの修理は完了しました。
結局、原因はパワーアンプのICの異常発熱と、それによる接点不良でした。
ICを交換することで、無事修理が出来ました。