DENON CDプレイヤー DCD-1650AZの修理ーその4-

こんばんは、Tomです。今日の天気は、晴れ時々曇りで、それなりの気温、それなりの天気でした。昨日迄はとても寒かったので、少し暖かくなっただけでも助かります。
さて、今日の記事は久しぶりに修理ライフの話で『DENON CDプレイヤー DCD-1650AZの修理』のその4となります。
前回(11/22)の記事では、ピックアップを交換しましたが、残念ながら復活しませんでした。ネットで調べると、原因はピックアップの出力をさらに増幅する基板のOPアンプが規格を超えて使用しているためにOPアンプが壊れてしまうという事が判り、代替のOPアンプを発注していました。今回はその続きです。

1.さらにネットで調べる
OPアンプは中国でしか手に入らないので、部品が到着する間に出来ることは無いかをネットで調べました。
すると、この基板をバイパスする事で、この不具合を解消できることが判りました。
その記事はスナフキン氏の記事です。これは大胆で凄い事ですね。

ameblo.jp

せかっくなので、この手術にトライしてみることにします。

2.メイン基板にアクセス出来るようにバラす
まずは、メイン基板を改造する必要があるのですが、このCDはメイン基板は取り外さなくとも、ボトムカバーを外すだけでメイン基板の半田面にアクセスする事が出来る様です。

そこで早速ボトムカバーをバラします。

取り外したボトムカバーの鉄板はとても厚く重いですね。

3.メイン基板の改造
さあ、メイン基板の半田面にアクセス出来るようになりましたので、早速改造を行います。

1)改造のポイント
改造は、メイン基板のこのICのピックアップからの入力部です。

改造の内容は、まず4個並んでいるチップ抵抗(R135~137)を全て0Ωにします。

そして、ピックアップ増幅基板から来るハーネスのコネクタを取り除き、ピックアップから来るコネクタに交換する事です。

2)チップ抵抗を除去する
4個のチップ抵抗を除去します。今回はチップ部品用のこて先に交換しました。

3)0Ωのチップ抵抗を取り付ける・・・・あれ?
チップ抵抗を除去した場所に手持ちの0Ωのチップ抵抗を半田付けします。

ところが、基板のランドは取り付けるチップ抵抗よりもはるかに小さいのでした。これでは無理ですね。

4)リード線で対処する
致し方ないので、リード線2本をねじり、これを半田付けして対処します。これも0Ωですので条件は同じですね。

半田付け

ニッパーでリード線をカットします。このニッパーは小さなニッパーなのですが、これに対しランドがどれだけ小さいかわかるでしょう?

4本のリード線を半田付けしました。

5)洗浄
最後にショートなどが無いように洗浄を行います。

6)コネクタの交換
メイン基板に付いているピックアップ増幅基板からのハーネスを取り外します。

そして、ピックアップ増幅基板からコネクタを取り外し、メイン基板に半田付けします。

4.動作確認
配線を行い、動作を確認を行います。

電源ON!

CDも順調に回転しています。

しかしながら、CDを認識しません。

何度かトライしていたら、たまに認識しますが、また認識しなくなりますのでちょっと不安定ですね。

うーん、まだ不安定箇所があるので、まだ改良が必要ですね。
次回はCDユニットメカをチェックして安定化を図ります。
お楽しみに!