PAミニパワードモニタスピーカーBeringer EUROLIVE B-250Dの修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日の午前中は、曇り空で最低気温-3℃、午後は晴れましたが、最高気温は9℃と割と寒い日でした。明日はもっと寒い様です。
さて、今日の記事は修理ライフで『PAミニパワードモニタスピーカーBeringer EUROLIVE B-250Dの修理』でその1となります。
先週の木曜日に会社のOBでサックスを吹くKenさんからベリンガーPA用ミニパワードモニタスピーカーの修理をご依頼いただきました。実は、このスピーカーはKenさんの物ではなく、お友達で女性サックス奏者の方の物だそうです。Tomはこの女性サックス奏者をリスペクトしていましたので修理をお受けしました。

1.故障の症状の確認
これが依頼を受けたパワードスピーカーです。
症状は、電源は入るのですが、音が全く出ないそうです。

それでは、早速症状を確認したいと思います。
電源ON! 確かに電源は入りますね。

次にマイクを接続して、動作を確認します。確かにボリュームを上げても、ウンともスンとも言いません。

2.バラシ
早速ばらします。

内部は、フロントにプリアンプ部、リアに電源とパワーアンプ部があるというシンプルな構成ですね。

3.故障の予測と確認
この修理の方針を立てます。
1)全く音がしないし、PAとして使用しているので、まずはスピーカーが飛んでいることを確認する。
2)スピーカーが飛んでいない場合は、電源を確認する。
3)電源が大丈夫な場合は、プリアンプの出力が出ているかを確認する。
4)プリアンプが問題ない場合は、メインアンプの故障。

4.スピーカーの導通を確認する
方針に従い、まずはテスターでスピーカーの導通を確認します。

するといきなりスピーカーが導通していません。スピーカーが飛んでいました。

5.別のスピーカーを接続し動作確認
修理で使用しているジャンクスピーカーを接続してみます。
アンプがおかしくなり、直流が流れてスピーカーが破損する場合もありますので、いきなりきちんとしたスピーカを接続すると、そのスピーカーもダメにしてしまう可能性がありますので、壊れても良いジャンクスピーカーを使用します。
マイク接続し、ボリュームを上げると、きちんと音声が出ることが確認出来ました。

このスピーカを交換すればOKです。

6.スピーカーを取り外し、サイズを確認する
スピーカーを取り外し、スピーカのサイズを確認します。

スピーカーのサイズは、13cmの様ですね。

仕様書を見るとサイズは5.25インチ(13.3cm)の様です。

7.スピーカーを発注
ネットでスピーカーユニットを探しましたが、13cmのスピーカーはとても中途半端なサイズなので、なかなか見つかりませんし、見つかっても結構値段が高く、1万円以上します。
いろいろ探したら、楽天市場にDaytonAudioに6000円でプロ用の入力50Wのユニットがありました。

item.rakuten.co.jp

値段もリーズナブルです。
早速発注しました。
このスピーカーが届いたら、修理が完了です。
お楽しみに!