AMCRON (CROWN) パワーアンプ D-45の修理 ーその4ー

こんばんは、Tomです。今日から三連休です。毎年暮れと正月は結構忙しく、この三連休が少しホッとする時期です。今日の天気は、晴れたり曇ったりの天気で、最低気温は-3℃、最高気温は7℃と、少し寒い日でした。
さて、今日の記事も『AMCRON (CROWN) パワーアンプ D-45の修理』で、その4となります。
昨日は、ドライブ基板の再ハンダを行いました。今回はいよいよ電源を投入し、二次側の電源を確認して行きます。

1.再ハンダを忘れた箇所の再ハンダ
昨日再ハンダが終了したかと思いましたが、まだ、再ハンダをしていなかった箇所がありました。それはパワーアンプ基板と接続をするコネクタ部です。そこを再ハンダします。

再ハンダの後は、洗浄します。

最後に、半田箇所をルーペで確認します。

2.基板の接続
本体にドライブ基板を接続します。

1)接続コネクタを洗浄する
ドライブ基板とパワー基板を接続するコネクタは非常に重要ですので、接点を洗浄します。

2)基板を設置する
いよいよドライブ基板を設置します。

ボリュームコネクタを接続

基板を止めるインチねじが見つからないので、手持ちのミリネジのタッピングビスで対応します。

3.電源を確認する
さあ、いよいよ2次側の電源電圧を確認します。
2次側の大元の電源電圧は±30Vですが、オペアンプの電源の±10V で代用して確認します。

回路図とOPアンプの仕様書からOPアンプの電源電圧を確認します。

1)-10V

2)+10V

おっと、+10Vの波形が変ですね。これは平滑の電解コンデンサの容量が抜けているか、ブリッジの1素子が壊れている可能性が高いですね。

4.整流回路を確認する
ドライバー基板を取り外し、整流回路を確認します。
平滑のブロック電解コンデンサを確認します。

そしたら、電解コンデンサのプラス側のビスが無く端子が外れているではありませんか。

ビスは見つかりましたが、GNDとの絶縁を行う部品がありません。これは困りました。

そこで、丸型圧着端子の絶縁スリーブを加工して取り付けます。

これで大丈夫ですね。

GNDとのショートを確認します。

5.GND線の工夫
これからの修理でドライバー基板を取り外す機会が多いので、GND線の半田をいちいち外すのは大変なので、コネクタを取り付けます。

6.電源電圧を再度確認
ドライブ基板を設置し、OPアンプの電源電圧を確認します。

今までLEDが点灯していましたが、LEDが点灯しなくなりました。直った感じがしますね。

OPアンプの+10Vの電源電圧を確認します。

+10Vはきちんと出ていますね。

これで二次側の電源はきちんと確保されました。
次回はいよいよ入力に信号を入力し、OPアンプの確認します。
お楽しみに!