VHSビデオデッキの修理 ―Final―

おはようございます、Tomです。さて、昨日から始まった花粉症。やはり辛いですね。でも、よくここまで持ちこたえたなぁ〜と思いました。それはフルが寒かったからなのか?薬を早めに飲んだから?それとも体質が変わってしまったから?それは検証出来ません。まあ、後一ヶ月は苦しい思いをしなければならないのですが、なんとか頑張ります。

さて、先日お友達のゴルフさんから修理を依頼を頂きましたVHSのビデオデッキですが、スイッチング電源のFETが壊れているところで、中断しておりました。理由は、部品が簡単に手に入らないためでした。

1.部品を発見!

部品は2SK2043というFETですが、サンヨーの部品であるにも関わらず、日本の部品屋さんでは置いていない状態。すべて海外でした。その後も、根気良く調べてみると、旭いろいろと探してみたところ旭エンジニアリング(株)という部品を世界中から集めるパーツワンストップサービス(最近この手の会社が多い)の会社が見つかりました。
部品は、中国や香港がほとんどです。そこで、思い切って見積依頼を行いました。その後、電話とFAXでやり取りをした所、1個1000円で3個で3,000円との事でした。

2.ゴルフさんと協議
上記の見積もりの回答をゴルフさんにお伝えした所、欲しいのは中に入っているジブリのビデオテープなので、そのテープの価格は4500円程だったので、3000円までなら部品代はOKとの事でした。しかし、Tomとしては、1個100円なら3個注文してもいいけど、一個1000円なら話は別なので、再度その会社に電話をして、1個ならいくらなの?とお聞きしたところ、3000円という金額は中国から輸入する経費がほとんどなので、1個でも3000円になります。と言う事でした。と言う訳で、丁重にお断りしました。

3.バラシの開始
電源が復活しないとなると、どうにかしてテープだけは取り出さなければなりません。そこで、ビデオをバラす事に。

 1)操作パネルを取り外す
 フロントの操作パネルは、ラッチを外すだけ。簡単です。



 2)デッキユニットの固定ビスを外す
デッキユニットの固定ビスは、見える部分はたったの2箇所。これも簡単です。

 3)デッキユニットを取り出す
 デッキユニット固定ビス2本を外すと、意外と簡単にデッキ部が外れてきました。


4.テープの取り出し
 下記の写真が取り出したデッキユニットで、まだテープがぴんと張られた状態です。このユニットのEJECT動作をさせる動きをさせて、テープを取り出す必要があります。

 

 1)EJECTモーターを発見
 裏を返すとメインモーターの脇にEJECTモーターらしき物を発見。ここのギアを回すとEJECT動作をすると思います。


 2)EJECTモーターを手回しして、テープのテンション解除
  EJECTモータのギアを回すとテープのテンションをかけている機構が動き出し、みるみるテンションが解除されて行きました。なかなかいい傾向です。

 3)テープの取り出し完了
 テンションが緩んだ後、さらにEJECTモーターを回すと、今度はテープが次第に抜けてきました。最後は、完全にテープを取り出すことが出来ました。大成功です。

 4)テープのたるみをとる
 本来は、EJECT動作時に、メインモータも同時に動き、テンションが緩む時にテープの巻き取り動作をするために、テープはたるまないのですが、今回は手回しでEJECTモーターだけを動作させているため、テープたるんだままです。そこで、指でテープの回転部を回し、たるみをとり、これで完成!

5.組み立て
 最後にデッキを組み立て、これで終了。今回は部品が手に入らなくて修理は断念しましたが、今回のミッションは、『テープを取り出す事』でしたので、Tomもゴルフさんも満足です。


尚、このテープは自動的に消滅します・・・・・・。