TEAC CDプレイヤー VRDS-10の修理 ーその2ー

こんばんは、Tomです。今日は昨日の天気から回復し、とても良い天気でした。でも、滅茶苦茶暑いわけではなかったので、少し良かったです。
さて、今日の記事は、昨日の続きで『TEAC CDプレイヤー VRDS-10の修理』で、その2となります。昨日はA機の修理を行い、無事修理が完了しました。そこで、今回はドナーであるB機の修理を行います。B機の故障は、CDが読めずスピンドルモーターが暴走するという事でしたが、確認した結果、その前にトレイが開かないという症状を確認しました。今日はまずそこから修理を開始します。

1.動作確認
それでは、まず再度動作を確認します。

1)電源
電源ON!

B機はきちんと電源が入ります。

2)トレー開閉動作
続いて、トレーの開閉動作の確認を行います。

やはり、トレーが出てきませんね。

2.バラシ
さあ、早速ばらしましょう。前回一度ばらしているので、今回は一気にCDユニットまでまらします。

1)カバーのバラシ

2)基板のバラシ
① アナログ基板

② デジタル基板

3)CDドライブユニット取り出し

CDドライブユニットを取り出しました。

4)CDドライブユニットのバラシ
① アングルのバラシ

② スピンドルモーターのバラシ

3.トレイの動きの原因究明
ここ迄ばらしましたので、いよいよトレイが開かない原因を探ります。

1)トレイが動かない
ここ迄ばらしましたが、トレイがビクともしません。

良く見たら、CDを押し上げる軸受けがCD読み取り時と同じように上昇しています。

2)裏側の機構をばらす
CDユニットをさらにばらします。

ここに来てやっとトレーを引き出すことが出来ました。

3)トレイが動かない原因
このCDユニットは上側にあるスピンドルモーターに対し、その軸受けを下から押し上げる機構がここにあるようです。

これが何かのタイミングで上がりっぱなしになり、ロックしてしまったのでしょうね。

4.上昇機構のロック解除
それでは、トレー取り出し、上昇機構にアクセスしロックを解除します。

1)トレーの取り出し

2)上昇ロックの解除
恐らくこれが上昇モーターですね。これを手で回して、軸受けをデフォルトの位置まで下降させます。

これでロックは解除されたようです。

5.組付け
さあ、原因は無くなりましたので、後は今までの逆を行い組付けします。

6.動作確認
さあ、いよいよ動作確認です。

1)電源ON
電源をONすると、先ほど下降させた軸受けが上昇し、ピックアップがセンターに移動します。

2)トレイオープン
続いてトレイオープンのボタンを押下します。

すると、今度はきちんとトレイが出てきて、もう一度押下するとトレイが引き込みます。



成功です!
次回は、CDの読み取りとスピンドルモーターの修理ですね。
次回をお楽しみに!