SONY RFIDカードリーダー/ライター 『PaSoRi』の修理

おはようございます、Tomです。今朝の修理は、表題にあるSONYのカードリーダー/ライター『PaSoRi』の修理です。このカードライターは、EdySUICAなどのカードにPCからチャージできると言うもの。今回の故障は、USBは認識するが、カードがうまく認識できないと言う事です。オーナーの方は、新しいのを買ったので、中をバラしてトリマーコンデンサらしきものを外してみたという事で終っています。今日はこの修理に挑戦して見たいと思います。

1.情報収集
 まず情報を収集します。
 ケースはすでに外された状態で受け取りましたので、中はすぐに確認出来ました。
 中は至ってシンプルです。

2.外されたトリマーコンデンサとその場所
 1)オーナーの方がトリマーコンデンサを外した場所はここ。
 
 2)トリマーコンデンサ(拡大写真)
 
 3)トリマーコンデンサを外した場所
 

3.まずは元の状態に
 トリマーコンデンサを元の場所に半田付けして、動作を確認したいと思います。

4.PCに接続
 次にPCに接続して様子を見てみます。
 ところが何も反応がありません。よく見ると、基板に接続されるUSBのリード線が2本切れています。以前もその問題があったという事でした。少しいじったので他の線も断線したのでしょう。まずは断線を直しましょう。

 1)リード線を整える
  

 2)基板に半田付け
  4本のリード線を基板に半田付けします。この時には、昔の半田は必ず吸い取ってから半田付けします。
  

 3)GND線をつける
  オシロスコープで波形を見るために、GNDにリード線を追加します。

 4)断線を防ぐ
  断線をしにくいように、リード線を結束バンドで束ねます。これをするだけで、切れにくくなるんです。

5.再度PCに接続
 リード線を半田付けした後、再度PCに接続します。下記の通り、デバイスは認識しました。これでUSBインターフェースは大丈夫です。後は、本体のRFIDがうまく機能しているかですね。

6.基板のクリスタルが発信しているかをチェック。
 基板上の最も重要な発信機がちゃんと動作しているかどうかをチェックします。
 これを確認したところ、ちゃんと発信しているようです。

7.ドライバをダウンロードする
 SONYFelicaのサイトに行き、Pasoriのドライバをダウンロードします。
 ところがこのサイト、なんだか知らないが動作がとても遅い。ページを開くだけで5分以上かかります。そんな訳で、ダウンロードまでかなりの時間がかかります。その間にこの記事を書いているのですが、まだダウンロードできていません。

もう時間になりましたので、これ以降の記事は明日になります。お楽しみに!