ビクターCDラジカセの修理  −その2:Final−

おはようございます、Tomです。今日は土曜日です。本来なら、昨日の夜から秘湯『鎌倉温泉』でうちの会社の無線部の忘年会でお泊まりのはずなんですが、今週Tomの体調は優れない(今でもあまり調子は良くない)ので、今回の忘年会は大事をとってお休みしました。
さて、体調が悪いと言っても、この所の週間で、身体は早朝に目が覚める始末。そこで、今日は先日バラしたCDラジカセの修理と仕上げをする事に。さて、どうなりますか・・・>

1.前回のおさらい

 前回は、体調も優れないと言う事もあり、ラジカセをバラして、操作パネルの基板を取り付けたところで終っていました。私は基本的に机の上にバラバラになった機器があると非常にストレスになるので、早速修理することにしました。

2.カバーオープンスイッチを付ける
 まず、カバーを開いた状態でCDの回転とその結果を何度も見なければなりませんので、カバーオープンスイッチに並列にトグルスイッチを取り付けます。
 これで、カバーを閉めずに何度もカバーオンオフの状態を確認する事が出来ます。

3.読み取りのイニシャル動作を何度も観察する。
 さて、ここからが修理の本番です。CDを読む時とCDを読まない時が存在します。この原因を探るために何度もカバーオープンSWをON/OFFし、状態を詳しく観察します。修理は観察する事が大切なんです。本当に、呆れるほどON/OFFを繰り返しました。

4.法則が見つかりました!

 1)まずCDを読む時と読まない時の法則を発見
  まず、CDを読む時と、読まない時ですが、前回の記事では、CDを読む時にはCDが回転した時で、CDを読まない時にはCDが回転していないレベルの観察力でした。しかし、今回判ったのは、CDが回転しないのは、その前に実施されている、レーザーピックアップのフォーカス動作で、CDを見つけたかどうかにかかっているようです。
 つまり、CDが回転していないのは、ピックアップがフォーカシングしてもCDにピントがが合わず、CDを見つけられない状態の様です。

 2)CDを検出する時としない時の法則
  では、どの様な時にCDを認識し、どの様な時にCDが認識できないのか?これは結構大変でした。でも、それこそ何度もやっていたら、イニシャル時、CDを乗せているスピンドルの角度によって、読む時と読まない時があることを発見!これは大きな成果です。

5.その法則とは?
 大それた事ではありませんが、下記のようにCDを回転させるスピンドルモータの軸にマジックで印をつけます(動作する時の位置を黒に塗り、ピックアップの位置に合わせます。

1)マジックで塗ったところが手前側の時にはCDを検出

2)マジックで塗らないところ手前の時にはCDが未検出

<対応策>
スピンドルにシールを貼ったりして、CDの角度を調整してみましたが、CDがぶれるようになるので、とにかくCDをセットする時は、スピンドルに塗ったマジックの部分をピックアップのカバーにあわせてからセットしてもらうようにすれば、何も手を入れずに解決する事で決着。


6.MDの動作不良確認
 CDが動作するようになりましたので、次はMDです。外していたMDユニットを再度取り付け動作を確認。すると、あっさりとMDを検出してしまいました。おそらく、コネクタの接触不良か何かだったのでしょう。何度もMDを出し入れしてみましたが、問題ないようです。

 1)MDを挿入してみる

 2)MDを検出

7.再度組み立て
全て動作する様になりましたので、組み立てに入ります。

1)操作パネルの組み立て
 操作パネルを元に戻します。


2)メインユニットも固定
 CD、カセット、メインボードが一体化したメインユニットを固定します。

3)本体を合体
 前本体と後ろ本体を合体。これで仮組み完了。

8.仮組み状態で動作チェック
 全て組み上がる前に、必ず仮組み状態で動作の確認を行います。

1)CDの動作
  CD動作は、マジックの位置を確認してセットするとキチンと動作するようです。

2)MDの動作
  MDも問題なく動作する事を確認。

9.本体カバーの固定
 最後に本体カバーのビスを固定して組み立て終了です。

10.清掃
 Tomは、修理が完了したら、必ず綺麗に清掃をして、返却します。今回もマジックリンと歯ブラシを使用して、ピカピカに清掃。新品の状態になりました。

11.最後に音を出して確認 

最後に、再度CD、MD、カセット、ラジオの動作と音が出るかどうかを確認して終了です。これで、Tomの机の上も片付きました。今日はお休みなので、カイロの先生にお届けします。