LINN CD レシーバー『CLASSIK MUSIC』の修理 ーその5ー

こんばんは、Tomです。今日は曇りのち晴れ、気温も30℃くらい迄上がりました。でも、体感の厚さは程々で過ごしやすい一日でした。
さて、今日は修理の話に戻ります。先日LINNのCLASSIKの修理で、直ったかと思い仕上げたのですが、組付けて仕上げると、また同じ症状がでて、振出しに戻りました。今回はその続きです。今回はCPU周りの動作を確認します。

1.コントロールパネルの基板を裸にして、動作を確認する
それでは、メイン電源がONになるかどうかの動作確認を行いますが、今回はコントロールパネル基板を裸にします。

暫くするとStby表示になり、メイン電源がONしました。

でも、一度電源を切ると、Lo p表示となり、メイン電源がONするまでがランダムです。

この現象の原因は何なのでしょうか?

2.メイン電源をONする信号を探る
メイン電源をONする信号をたどるとCPUの根元まで来てしまいました。

このCPUは日立のワンチップCPU H8シリーズです。

3.クロックとリセットを調べる
まずは、CPUがきちんと動作するための要素であるクロックとリセットがきちんと出ているかを確認します。

1)クロック
これがクロックです。

クロックはきちんと発振していました。

2)リセット
次に重要なのがきちんとパワーオンリセットが掛かっているかを確認します。

電源ON信号から250ms後にリセット信号が解除されます。
これも問題がないですね。

4.電圧監視端子の確認
次に電源監視端子を確認します。

でも、メイン電源のONのタイミングとこの信号のタイミングは無関係ですね。

5.スタンバイ端子
続いてスタンバイ端子です。

これも、メイン電源ONのタイミングで状態が変化しないので問題なしです。

6.電源ON後スタンバイモードにならず、すぐにPlayになるセッティング
LCLASIIKのマニュアルを調べてみると、電源ON後にスタンバイモードにならず、すぐにCDがアクティヴになるモードに変更してみます。

これも無関係でした。

7.コネクタの接点不良解消
いろいろ調べていると、メイン基板とコントロール基板を繋いでいるフラットケーブルコネクタの所を触るとメイン電源がONになります。もしかして、コネクタの接点不良か?

1)コネクタの接点不良解消
エレクトロニックスプレーと歯ブラシで、コネクタの接点不良を解消します。

2)動作確認
それでは早速動作を確認します。
電源ON!

おおーっ!いい感じです。
これで100回電源をON
ON/OFFしてOKなら修理完了です。



でも、10回ほど電源をONしたら、またLo Pの表示になりました。

原因はこれではないですね。
なんだか、悶々としますね。
でも、めげません。絶対に修理して見せます!