LINN CD レシーバー『CLASSIK MUSIC』の修理 ーその6ー

こんばんは、Tomです。今日の天気は比較的良い天気で、晴れたり曇ったりの天気で、割と過ごしやすかったです。でも、明日は一日中雨、しかも大雨になるそうです。気を付けないとね。
さて、今日の話題もLINN CD レシーバー『CLASSIK MUSIC』の修理 で、今回でその6になります。
前回は、CPU周りとコネクタの周辺を確認しましたが、決定打はありませんでした。今回は、経年劣化の基本の作業である、メイン基板とコントロール基板の再ハンダと電解コンデンサの交換です。

1.コントロール基板の再ハンダ
CPUが載っているコントロール基板の再ハンダを行います。

1)コネクタの再ハンダ
まず、前回接点不良を疑ったメイン基板とコントロール基板を繋ぐフラットケーブルのコネクタの再ハンダです。

① マイクロスコープによる確認

②再ハンダ

③洗浄
再ハンダの後は、パーツクリーナーでクリーニングします。

④動作確認

動作確認を行います。

イイ感じですね。

でも、電源スイッチを10回くらいON/OFFしていると、メイン電原がたちあががらなくなる時がありました。
まだ決定打ではないですね。

2.メイン基板の再ハンダ
続いて、メイン基板の再ハンダです。

メイン基板の再ハンダ箇所はとても多いので、半田吸い取り器で半田を吸い取ります。

部品の足の片側の半田を吸い取り、再ハンダを行います。

再ハンダが終了しましたので、メイン基板の洗浄を行います。

3.表面実装型の電解コンデンサの交換
折角メイン基板を取り出したので、故障と直接関係は少ないと思いますが、今後の為に表面実装型の電解コンデンサを交換します。

1)表面実装型の電解コンデンサの除去
表面実装型の電解コンデンサの除去は結構難しいので、交換を躊躇していたのですが、ネットで調べたら、とても簡単に除去する方法が見つかりました。

www.youtube.com

最初は本当に大丈夫か???と思いましたが、実際にやってみると驚くほどに簡単にコンデンサを除去来ることが出来、且つ、心配していたパターンの剥がれは全くありませんでした。この方法は凄いです。

2)半田の除去
コンデンサを取り除いた後の、残った足と半田は半田吸い取り器で吸い取ります。

3)新しい電解コンデンサを取り付ける
取り除いた表面実装電解コンデンサの場所に、手持ちの普通の電解コンデンサを半田付けします。

メイン基板のすべての表面実装電解コンデンサを交換しました。

4)コントロール基板の表面実装電解コンデンサの交換
続いて、コントロール基板に搭載されている、表面実装電解コンデンサの交換も行いました。

4.動作確認
経年劣化に対する対処は全て行いました。
希望は再ハンダの効果ですが、果たして結果は如何に?
電源ON!

しかし、結果はやはりNGでした。

しかも、今までは数分すると『St by』表示となり、メイン電源がONして、使用できるようになるのですが、今回は何時間経過してもメイン電源がONになりません。

これは振出し以上にマイナスに戻りました。
トホホ・・・・。
今回の再ハンダが原因なのですが、マイクロスコープで覗いてみても、再販での不具合は見つかりませんでした。
修理の流れがちょっとヤバいです。
次回をお楽しみに!