MICROのレコードプレイヤーの修理 -その3-

こんにちは、Tomです。今日は九州地方に非常に大型の台風10号が近づいています。九州の皆様どうぞお気をつけてください。瞬間最大風速は70~80mと言われておりますので、決して外には出ないでください。
さて、今日の記事も昨日に引き続きMICROのレコードプレイヤーの修理で、今回はその3となります。
昨日は配線の半田不良関連はシロでした。そこで、今回は基板上の半田不良と電解コンデンサを確認します。

1.コントロール基板の再ハンダ
まずは、コントロール基板の半田の接触不良を解消するために、基板上の古い半田を吸い取り、再ハンダを行います。
40年も経過しているので、半田が劣化して接触不良があってもおかしくありません。

1)半田吸い取り
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2)再ハンダ
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非常に地道な作業ですが、なんとかすべてのパターンの半田を再ハンダしました。

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3)洗浄
半田ショートなどを避けるために、クリーナーと歯ブラシで洗浄を行います。

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2.動作確認
さあ、動作を確認します。
スイッチオン!
やっぱり、回転スイッチがOFFの状態でも回転していますね。
大体回転数は33回転の感じがします。

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そして、33回転の方にレバーを下げると回転は速くなります。おおよそ45回転レベルです。

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実際、どのくらいの回転数なのか、Tomのターンテーブルで音を聞いてみました。

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結果はやはり、回転スイッチOFFの状態で、33回転の様です。
なんか不思議な現象ですね。
半田の接触不良はシロでした。

3.電解コンデンサの確認と交換
今度は電解コンデンサの確認と交換を行います。40年も経過しているので、容量抜けがあってもおかしくありません。

1)バラシ
まずは作業性が悪いので、基板を取り出し、放熱板をバラシます。

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これで基板単体になりました。

2)電解コンデンサの取り出しと測定
一番手前の10μFの電解コンデンサを取り出します。

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容量を測定したら14μFあり、十分です。

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3)新しい電解コンデンサに交換
折角ですので、今後の事も考え、手持ちの新しい電解コンデンサと交換します。

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4)その他の電解コンデンサも確認と交換
それでは、その他の電解コンデンサも取り出して、1つ1つ容量を確認します。

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①1μF
1μFの電解コンデンサも1.76μFありました。容量抜けはありません。

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②両極性の電解コンデンサ10μF

これも14μFあります。
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両極性の電解コンデンサは在庫がないので交換しませんが、他は在庫がありましたので、今後の為にすべて新しいものに交換しました。

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4.動作確認
電解コンデンサの容量抜けは無かったので、おそらくこれもシロですね。
でも一応動作を確認します。

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結果、今までと変わらないですね。

結局、基板周りはすべて問題なし。シロです。
さあ、困りました。
次回はネットでもっと情報を探してみます。
お楽しみに!