TEACオープンリールデッキ A-2300Sの修理 ーその5ー

こんばんは、Tomです。今朝はとっても寒かったです。最低気温はなんと-11.9℃でした。この時期Tomの町では、氷点下10℃を下回る事がたまにあります。今週末は2月中旬になりますからね。致し方ないです、冬本番ですからね。
さて、今日の話は『TEACオープンリールデッキ A-2300Sの修理』に戻ります。前回はオープンデッキの動作が全て動くようにになりました。しかし、経年劣化の為、ガサガサとノイズが混じります。そこで、今回から基板の電解コンデンサの交換と、再ハンダを実施します。

1.基板の確認とプライオリティー付け
音声に関する基板は、3枚あるようです。
見た感じでは、右からマイクアンプ、ラインアンプ、録音アンプの様です。

1)マイクアンプ基板(右)

2)ラインアンプ基板(中)

3)録音アンプ基板(左)

依頼された方からはライン入力の録音と再生で使用するという事でしたので、プライオリティ付けをして、ラインアンプと録音アンプのメンテナンスを行います。

2.ラインアンプの電解コンデンサの交換
まずは、ラインアンプの電解コンデンサを交換します。
一応、容量は測りますが、これまで50年間働いたので、これから10年間使用出来るように容量があっても電解コンデンサは全て交換します。

代表的な、コンデンサの測定結果をご紹介します。

1)100μF

2)10μF

3)47μF

流石1980年よりも以前の電解コンデンサですね。容量は殆ど落ちていませんでしたね。

小一時間で、電解コンデンサの交換がお泡りました。

3、録音アンプの電解コンデンサの交換
続いて録音アンプ基板の電解コンデンサの交換です。
この基板は結構密集していますね。

それでは手前から順に交換して行きましょう。

1)100μF

容量はあっても、電解コンデンサはパンパンですね。

2)220μF

これで、録音アンプの電解コンデンサの交換が終わりました。
こちらも小一時間掛かりました。

これでラインアンプと録音アンプの電解コンデンサの交換が終わりました。

4.基板の追い半田
折角なので、基板の追い半田を行います。基板を見た所、余り大きな劣化がありませんので、再ハンダではなく、追い半田を行います。

1)ラインアンプの追い半田

2)録音アンプの追い半田

5.基板の洗浄
最後に基板の洗浄を行います。

1)ラインアンプ基板の洗浄

2)録音アンプ基板の洗浄

これで、ラインアンプと録音アンプの基板の電解コンデンサの交換と、追い半田、そして洗浄が終わりました。

6.組付けて動作を確認します。
1)組付け
それでは組付けます。

2)動作確認
それでは動作確認を行います。

① ライン入力
ライン入力はOKですね。

② 再生確認
次に再生ヘッドからの音声を確認します。



まだ、再生音にはノイズが乗るようですね。
という事は、もしかしてヘッドアンプは別の基板なのかな?
次回をお楽しみに!