TEAC オープンリールデッキ A-2300S の修理シーズン2 ーその3ー

こんばんは、Tomです。今日の天気は、ほぼ一日中曇りで、最高気温は6℃とあまり暖かくなく、パッとしない天気でした。そして夜は雪が降り始めています。この雪は明日の9時迄降るようです。明日はやばいですね。
さて、今日はいつもの様に修理ライフの記事に戻ります。今日の話は『TEAC オープンリールデッキ A-2300S の修理シーズン2 』で、その3となります。前回はMIC/HEADアンプ基板の電解コンデンサの交換を行いましたが、今回は残りのLINEアンプ、メーター/RECアンプ、そしてリレー基板の電解コンデンサを交換します。

1.基板のバラシ
さて、その他の基板の電解コンデンサを交換するために、基板を固定しているブラケットたちをばらします。

ここ迄ばらさないと、基板がフリーになりません。

2.LINEアンプの電解コンデンサ交換
それでは、今回の1枚目であるLINEアンプの電解コンデンサの交換を行います。

1)ハーネスの固定
まず、基板を表裏にしている間にハーネスが切れないように、ホットメルトでハーネスを固定します。これは大変重要なプロセスです。

2)入力カップリングコンデンサの交換
まずは、入力カップリングコンデンサMUSESのバイポーラコンデンサに交換します。

3)その他の電解コンデンサの交換
入力カップリング以外の電解コンデンサはいつもの様に交換します。

4)LINEアンプの電解コンデンサの交換完了!
この作業の繰り返しで、LINEアンプの電解コンデンサの交換が終了しました。

3.メータ/RECアンプの電解コンデンサ交換
続いて、メーター/RECアンプの電解コンデンサの交換を行います。
これまでのマイク/ヘッドアンプ基板、そしてLINEアンプは左右対称になっていたので、電解コンデンサの極性チェックが楽でしたが、このメータ/REC基板は、余り対称になっていないので、半田付け後のチェックが難しいですね。
基板上の部品もごちゃごちゃです。

1)ハーネスの固定

2)電解コンデンサの交換

3)メータ/REC基板の電解コンデンサ交換終了

4.基板の洗浄
3枚の基板の電解コンデンサの交換が終わりましたので、基板の半田面のフラックスの洗浄を行います。

この洗浄を3回行います。

5.リレー基板の電解コンデンサの交換
3枚のアンプ基板の乾燥を待つ間に、リレー基板の電解コンデンサの交換を行います。この基板は音声と直接関係ないのですが、電解コンデンサが1個しかないので、交換しておきます。

やはり同じ仕様のコンデンサでも、大きさがこんなに違います。

6.ブラケットの組付け
洗浄した3枚のアンプ基板が乾燥しましたので、組付けを行います。基板を固定するベースブラケットの組付けを開始します。

1)ベースブラケットの組付け

2)そのたの基板の電解コンデンサの交換
ベースブラケットのACインレットに抱き合わせでついている小さな基板に電解コンデンサが2個ついているので、この基板の電解コンデンサを交換します・

3)組付け完了
これで基板の組付けが完了しました。

7.基板の半田付け状態のチェック
基板の半田付け状態をチェックし、少しおかしい部分には、追い半田を行います。

最後にGNDハーネスを半田付けして完了です。

これで、基板上のほとんどの電解コンデンサの交換が終了しました。
ほっと一息ですね。
次回は、モーターの進相コンデンサの交換と仕上げの準備です。
お楽しみに!