DENON プリアンプ PRA-2000Zの修理 ーFINALー

こんばんは、Tomです。今日は午前中曇り、そして午後は雨が降り出しました。小雨ですがやはりこの季節雨は嫌ですね。やはり5月は五月晴れが一番似合います。
さて、今日の話題も『DENON プリアンプ PRA-2000Zの修理』でいよいよFINALです。これまで、ヘッドアンプ、そしてイコライザアンプの基板を再はんだして、且つ基板上のコネクタの洗浄を行ってまいりましたが、L側の接点不良の状況は解消されません。今回は、イコライザアンプにある部品で接点不良になりそうなものにフォーカスを当ててみたら、そこか思わぬ発見がありました。

1.スライドスイッチの接点洗浄
  そのほかの部品で怪しいのは、スライドスイッチです。そこで、このスイッチの洗浄を行います。
  スライドスイッチを動作させるフラットワイヤ(名前が分からない)を取り外します。

 そして、接点を洗浄します。

 スライドスイッチを何度もカチャカチャと動作させて接点を磨きます。

 もう一つのスライドスイッチも同様のメンテナンスを行います。

 確認しましたが、これでも問題が解消しません。

2.半固定抵抗の接点を確認する
 その他、経年劣化で接点不良を起こしやすいのは、半固定抵抗です。

 

 半固定抵抗が接点不良かどうかを確認するためにドライバーで軽くたたいてみます。

 

するとLチャンネルの信号に変化がありました。
 ここか?とおもい、何度もたたいてみると、変化があるときとない時があります。もしかすると、その隣のフィルムコンデンサなのでは?と思い、フィルムコンデンサを押してみると、ビンゴ!見事にヒットしました。

3.フィルムコンデンサのはんだ面の確認
 さっそく、フィルムコンデンサのはんだ面をマイクロスコープで確認しました。
 するとフィルムコンデンサにパラレルに電解コンデンサがはんだ付けされていました。たしかここにはホットメルトで固定されていたので、再はんだは行わなかった場所ですね。

1)通常状態
 

2)フィルムコンデンサを少し押してみると・・・・・・ 
 

なんと、パターンが浮いて切れてしまっていました。
これでは、パターンがギリギリでなんとかついてたのかもしれません。
ここが原因ですね。やったー!やっと見つかった~!

4.修正
原因が見つかれば、修理は簡単です。

同じパターンにある別の部品のランドから抵抗のリードを使用して、電解コンデンサにジャンパーします。

これで大丈夫です。

5.動作確認
組付けを行い、動作確認を行います。

1)イコライザ基板を組付ける


2)動作確認
いよいよ動作確認を行います。

結果、接点不良の様なざらざらした音だったLチャンネルの音は、見事に奇麗になりました。
良かった~。
おまけに、ヘッドアンプ、イコライザアンプのすべての部品の再はんだと接点の洗浄も行ったので、音も奇麗になったような気がします。

6.組付け、洗浄、仕上げ
それでは、本体を組付けし、洗浄、仕上げを行います。

1)組付け

ヘッドアンプ基板にテープで仮止めしていたMC昇圧トランスをシャーシーに固定します。

2)リアパネルの洗浄

3)RCAコネクタの接点の洗浄

リアパネル、コネクタの接点はピカピカになりました。

4)フロントパネルの洗浄

5)内部のクリーニング

内部のシャーシーやトランスなど奇麗にします。

これで内部はピカピカになりました。基板の焦げは取れませんが・・・・・

6)ウッドケースの組付け

本体シャーシーにウッドケースを組付けます。

7)仕上げ

8)完成!
1980年製のPRA-2000Zは、55年の時を経て中も外も接点もピカピカに仕上がりました。

<最後に>
今回の故障の原因は、前使用者が電解コンデンサの周波数特性をよくするために、1μFの大きなフィルムコンデンサをパラレルに取り付けた改造を行ったことが発端です。がたいが大きいので、はんだ面には取り付かず、部品面に大きなコンデンサを取り付け、はんだ面に電解コンデンサを取り付けたようです。
フィルムコンデンサは、それでも背が高いので、ケースで押されて応力が掛かり、パターンを壊してしまったのだともいます。