STANDARD 無線機 C-5900の修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日は3連休の2日目(といってもTomは毎日日曜ですが)で昨日に引き続きすこぶる天気が良い日で最高気温も15℃迄上がりました。今年はなんだか春が早い様な気がしますね。
さて、今日の話題は修理ライフですが、今回はオーディオではなく、無線機の修理です。ローカル局のSugiさんからの依頼で STANDARDのトリプルバンドモービル機 C-5900の修理です。今回はその1で動作確認と故障の原因の追究、そして、第一次の処置です。

1.修理依頼品のC-5900
これがSugiさんからの修理依頼品の無線機でSTANDARD C-5900です。Tomが35年くらい前に開局した時、STANDARDのハンディー機、C-550からスタートしたのですが、おそらくこの時期のモービル無線機ですね。

故障の症状は、発信をしていると、途中からバックノイズが大きくなり、音声が聞こえなくなるというものです。
そんな症状は初めて聞きました。

2.動作確認
それでは、故障の動作を確認します。

1)確認の前準備
動作確認を行うといっても、前準備が必要です。
送信パワーを見るためにSWR計を接続しますが、故障品をいきなりアンテナに接続出来ませんので、SWR軽にのOUTにはアンテナの代わりにダミーロードを接続します。

これで準備オーケーです。

2)送信する
それでは、マイクのPTTスイッチを押下し、別の無線機で音声をモニタします。

送信パワーは約5Wと本来の半分ですが、一応波は出ているようです。

3)音声をモニタする
今回故障の醜状は、送信状態にしていると徐々にバックノイズが大きくなってきます。

故障の状況が再現できました。

3.バラシ
それでは、ケースをばらします。

1)TOPカバーのバラシ

この基板はコントロール部と430MHzの回路が載っているものと思われます。

2)ボトムカバーのバラシ
次に、ボトムカバーをばらします。

ファイナルユニットを見ると、こちらが2mバンドの基板ですね。

4.基板を叩いて故障個所を見つける
次に故障個所を探ります。
元々壊れていない無線機だと思いますので、車の振動でどこかの、部品やコネクタの接触不良になっているのが考えられます。
そこで、歯ブラシの柄で、基板の部品を叩いてみます。そこで変化が生じる場所が問題の場所です。

あちこち叩いていたら、この金属ケースの部分を叩くと、バックノイズが大きくなります。

しかも、この金属のケースを歯ブラシで押し込むと音が小さくなりますので、おそらくこのケースの中の部品が問題なのでしょう。

早い段階で不具合を見つけることが出来て良かったです。

5.基板を取り出し、金属ケースを外す
場所が特定出来ましたので、今度は基板を外し、基板上の金属ケースも外し、その中の原因を探します。

1)基板上のネジを外す。

ファイナルユニットの固定ネジも取り外します。

2)基板の取り出し

基板が取り出せました。

3)金属ケースを外す
そして、はんだ付けされている金属ケースを外します。

6.金属ケースの下の部品を確認する
それでは金属ケースの下の部品を確認します。

1)目視での確認
目視ではこんな感じで、チップ部品が整然と並んでいます。

見た目では異常が発見できませんでした。

2)マイクロスコープで確認
そこでマイクロスコープを用いて、チップ部品を確認します。

すると、チップコンデンサらしき部品の根本の半田にクラックがありました。

7.チップ部品を再はんだ
そこで、この部品を含め大きめのチップ部品を再はんだしました。

8.コネクタの接点洗浄と組付け
1)コネクタの接点の洗浄
それでは基板を組付けますが、この基板は裏側の基板と2つの直付けコネクタで接続されているので、組付け前にこのコネクタの接点を洗浄します。

2)基板の組付け

9.動作確認

それでは動作の確認を行います。



確認結果、バックノイズは無くなりました。
良かったです!
次回は、再度基板を取り出し金属ケースをはんだ付けして戻せばOKです。
お楽しみに!