こんばんは、Tomです。今日も昨日に引き続き、朝は寒かったですね~。最低気温は-5℃近くだったようです。でも日中はなんと18℃でした。この寒暖差は何なんでしょうね。
さて、昨日帰宅すると、大きな荷物が届いておりました。
これは本社のお友達のOgaさんのお友達のマランツのCDプレイヤー CD-94です。以前一度修理しましたが、今度は別の症状で壊れたそうです。
TomとOgaさんはお友達なので、そのお友達が困っているので何とかしてあげたいという事で、修理をお受けしました。
Ogaさんからの故障の症状の報告では、PLAYボタンが効かないという事でした。
1.症状の確認
それでは早速、電源を入れて症状の確認を行います。
電源を入れると、『ブーン』というモーターが回転している音がします。
トレイのオープンをボタンを押しても、トレイが開きません。
仕方ないので、手でトレイを引き出します。
もう一度CDをセットして、トレイを閉じます。
そうすると、また『ブーン』という音がして、ディスプレイにはERRORの文字が。
そして、PLAYを押下しても、反応がありません。
Tomが推測するに、これはおそらくCDのキャリッジが上昇せず、CDが読み込めないのだと思います。
2.バラシ
早速ばらします。
3.原因の究明
中はこんな感じです。
トレイセットのボタンを押下してもCDが回転しません。
ピックアップのキャリッジが最後まで上昇しない為です。
手でトレイの上昇をサポートしてあげるとちゃんとCDが回転し、CDを認識しますね。
そして、PLAYボタンを押下すると、ちゃんとCDの演奏が開始しますね。
どうやらこれが原因です。
4.ベルトの脱脂でスリップを止めてみる
まず、どこがスリップしているのかを確認します。
プーリーは2つあるのですが、やはりTomがサポートしたプーリーの下のプーリーとベルトが滑っているようです。
ベルトを外して脱脂します。
プーリーも脱脂します。
結果脱脂しても、やはりプーリーとベルトはスリップしています。
これはどうやら、ベルトが伸びでいるので、これ以上は難しいですね。
5.ベルトの交換
仕方ないので、Tomの手持ちのベルトと交換することにしました。Tomは様々な径のベルトが1セットになったベルトをストックしています。
でも、ちょうどぴったりのベルトがあるか心配です。
探してみると、オリジナルのベルトと同じくらいの径のベルトはありますが、ちょっと細いです。そこでその近辺のベルトを3本使用して、何とかします。1本の矢は折れるけど、3本の矢は折れないの原理です。
6.CDユニットバラシ
取り付けが困難なので、フロントパネルとCDユニットをばらします。
やっと、CDユニットを取り出すことが出来ました。
7.ベルト交換
結構しんどいけど3本のベルトをセットしました。
8.組付けて動作確認
それでは、動作を確認します。
1)CDをセットして、トレイの開閉ボタンを押下
スムーズにトレイが引き込まれます。
2)CDが認識された。
3)PLAYボタンを押下
PLAYボタンも認識しました。
4)CDの演奏開始
これで修理完了です。
このCDはとても良い製品ですが、たったベルト一本で故障するし、ベルト一本(今回は3本でしたが)で復活するんですね。
電化製品の故障のほとんどは、エレキ的には『電解コンデンサ』、メカ的には『ベルト』が殆どです。
なにせ、どちらも生ものですし、経年劣化が激しいですからね。
今朝一番の宅急便で返送しました。
末永くお使い下さい。