DENON CDプレイヤー DCD-1650AZの修理 ーその2ー

こんばんはTomです。今日の天気もほぼ晴れで、最高気温は昨日と同じ17℃でした。この天気は、今週の土曜日迄続くようです。週末が楽しみですね。
さて、今日の記事は、昨日に引き続き『DENON CDプレイヤー DCD-1650AZの修理』で今回がその2となります。前回の記事では、CDユニットのバラシ迄行いました。今回は、電源の確認とCDユニットの動作、そして出力信号の確認を行います。

1.電源電圧の確認
まずは電源電圧の確認を行います。電源トランスはアナログ用とデジタル用の2つあるので、出力も当然アナログ回路用とデジタル回路、コントロール回路用に分かれます。

1)アナログ回路用の電源電圧確認
まずは、アナログ回路用の電源電圧の確認を行います。
この3本の線がそれですね。GNDと±15Vを確認しました。

2)デジタル回路用の電源電圧の確認
今度はデジタル回路とコントロール回路用の電源電圧を確認します。

コネクタのピン数ははなんと10本ありますので、測定結果を忘れないようにメモします。

電圧は、ほぼきちんと出ていますが、中に-24Vにバイアスがかかった交流電圧がありました。これは何に使用するのか謎ですね。もしかして表示パネルかな?

2.ピックアップの出力確認
ピックアップの出力を確認します。

ピックアップの出力は、+2.4Vで全く動きません。なんだかおかしいですね。

3.ピックアップの動作確認
ピックアップのユニットがきちんと動作しているかを確認します。

1)キャリッジとフォーカスの動作確認
キャリッジとフォーカスがきちんと動作しているかを確認します。これは写真ではお伝え出来ないので、動画でご覧ください。
youtu.be

キャリッジの移動と、ピックアップのフォーカスの動作は確認出来ました。

2)ピックアップのレーザー出力の確認
次にピックアップのレーザーを確認します。
これも動画の方が良いので、動画をごらんください。

youtu.be

ピックアップのレーザー光もきちんと出ていますね。

4.ピックアップの反射光の出力を直に確認する。
CDピックアップユニットにはOPアンプが載っていますが、この出力が+2.4VDCのままですので、このオペアンプの入力を調べなければなりません。

1)スペースモーターを停止させる
キャリッジは、電源を入れるとホームポジションに移動します。そうなるとピックアップ出力部が見えなくなってしまうので、キャリッジ移動用のスペースモーターのコネクタを外します。

2)手動でキャリッジを移動させる
モーターのコネクタを外したので、今度は手動でキャリッジを移動させます。

3)ピックアップの出力電圧を測る
キャリッジが固定出来たので、ピックアップの出力を確認します。

やはり、出力は+2.4VDCで動きません。

調査の結果、どうやらピックアップが故障しているようです。
そこで、Amazonにピックアップを注文しました。



比較的安いですが、中国製なので納入まで時間がかかるようです。
このピックアップが届くまで、今度はMDプレイヤーを修理したいと思います。
お楽しみに!