電子バイオリンの修理 ーその2ー

こんばんは、Tomです。今日は曇り時々雨の天気でした。明日からは天気が回復し、曇り後晴れの天気ですが、明日は36℃迄気温が上がるようです。
さて、今日の記事は久しぶりの『電子バイオリンの修理』です。前回はピックアップが付いていないので、Amazonに発注しましたが、中国からなので約10日も掛かりました。ピックアップが到着したのでピックアップとプリアンプの動作を確認します。

1.到着したピックアップ
Amazonに発注してから、約10日。やっとピックアップが到着しました。この商品はピックアップとチューニングメーターのセットで1000円位でしたので、超お買い得でした。チューニングメーターはTomが使用しますので、このピックアップはタダみたいなもんです。

2.ピックアップの動作確認
早速、ピックアップの動作確認を行います。

1)ピックアップの固定
このピックアップは、ピエゾ(圧電)方式のもので、固定方法はクリップ式になっているので、バイオリンの駒に挟むと丁度良さそうです。

2)ピックアップの動作確認
このピックアップをミキサーに接続して、音声を確認します。
ほぼマイクと同じくらいのゲインで、問題なく動作しました。

これでピックアップはOKです。

3.プリアンプの動作確認を準備
ピックアップはそのままPAやアンプに接続しても使用できますが、この電子バイオリンには内蔵型のプリアンプが付いているので、プリアンプにピックアップを接続し、プリアンプの動作確認を行います。

1)プリアンプに接続するためのコネクタの加工
プリアンプに接続するためのコネクタの加工を行います。
ますはピックアップのシールドケーブルを切断し余分なケーブルを除去します。

そして、そこに3.5Φのミニプラグを取り付けます。

これでプリアンプに接続可能かと思いましたが、プリアンプの入力は2.5Φのミニジャックでした。

そこで変換プラグを持ちいて入力します。

2)電源の接続
この電源は恐らく006P の電池だと思います。
そこで、手持ちの006Pのコネクタハーネスを基板に半田付けします。

テスターで、電源コネクタの電源とGNDのパターンを確認します。

そして、ハーネスをプリアンプ基板に半田づけを行います

最後に006Pの電池を接続します。

4.プリアンプの動作確認
最後にオシロでプリアンプの動作を確認します。

1)出力の確認
まずは、ピックアップをプリアンプに接続し、オシロスコープで出力波形を確認します。

出力が全く出ません。

2)OPアンプの電源の確認
それではOPアンプの電源を確認します。
結果、8番ピンは+9Vでした。OKです。次に、OPアンプの--電源である4番ピンを確認します。
すると、4番ピンもなんと9Vです。これはおかしいですね。

3)入力コネクタの確認
OPアンプの電源がおかしいので、入力コネクタの確認をしていました。
そしたら、入力コネクタのGND部をオシロスコープで確認したら、GNDのはずが+9Vの電圧が出ています。

なんだか電源がおかしいですね。


5.代替のプリアンプを探す
通常ならプリアンプを修理するのですが、回路図もないし、なんだか電源も良くわからないので、ネットでプリアンプを探してみました。
そしたらなんと、このプリアンプを全く同じものが、AlliExpressで販売しているではありませんか。
しかも、価格は約2,000円で、ピックアップも付いています。
これなら、下手に修理をするよりプリアンプをそっくり交換した方が安上がりで、且つ確実です。
そこで、依頼を頂いたOgaさんに連絡し、購入のご了解を頂き、このプリアンプを発注しました。



このプリアンプが到着すためにはまた10日くらい掛かります。
次回はこのピックアップ+プリアンプの取り付けを行います。
お楽しみに!