SONY オープンリールデッキ TC-7650の修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日は日中はほぼ一日中晴れで、最高気温は34℃でした。でも湿度が高いので、それ以上に厚く感じました。この天気、明日も続くそうです。
さて、先日読者のNagaMatさんからSONYのオープンリールデッキ、TC-7650の修理依頼を頂きました。今日の話はこのオープンリールのデッキの修理を行います。

1.動作確認
さて、まずはいつもの様に故障の症状を確認します。
このオープンデッキは、SONYのTC-7650という機種です。このデッキの故障の内容は、ヘッド周りの機構が固着して動かないので、再生が出来ないというものです。

1)テープの装着
テープと巻き取り用のリールを同梱して頂きました。何故なら、Tomは既にオープンリールデッキは処分してしまったからです。

それではテープを装着します。久しぶりだなぁ~。

2)動作を確認
それでは、動作を確認します。
電源ON!電源は無事に入りました。

3)再生してみる
次に実際にテープを再生してみます。

ところがテープはランダムにしか回りません。

4)ピンチローラ―の機構の確認
ヘッド下のカバーを外し、ピンチローモジュールがきちんと上下運動するかを確認します。

PLAY

STOP

ピンチローラ―のモジュールは、固着して殆ど動きませんね。依頼通りです。

2.ばらし
それではばらします。今回は、ヘッド周りの機構があらわになるまでばらします。

1)ヘッドカバー上のばらし

ヘッド周りが裸になりました。

2)フロントパネルのバラシ
でも、機構全体を知るために、フロントカバーの2/3位をバラします。

3)ピンチローラ―のバラシ
今後、グリスを塗布すると、グリスが飛び散って、ピンチローラのゴムなどに付着すると怖いので、ピンチローラ―もバラシます。

3.スプレーグリスの塗布
それでは、ヘッド周りのメカ機構の動きをスムーズにするために、スプレーグリスでグリスを塗布します。

1)古いグリスの除去
メカ機構を見た所、古いグリスの固着は無いように見えますが、まずはパーツクリーナーで機構のグリスを取り除きます。

2)新しグリスの塗布
次に、可動部を中心にスプレーグリスでグリスを塗布します。

3)機構を動かしてみる
グリスを塗布した所を中心にメカ機構を動かしてみます。
そうすると、右半分は少しずつ動きが良くなりましたが、左側半分はかなり固くて動きません。

これはかなり、固いですね。
次回はこのモジュールの動きをスムーズにするための修理を行います。
お楽しみに!